2013 BRM302中部200


約2か月ぶりとなったブルベ、BRM302中部200「岩村200」に出場。
ブルベは「数をこなしてナンボ」、久々に走るときつくて仕方がない。


最近のブルベ人気で、この日のエントリーは180人ほど!
(実際にスタートしたのは150人ほどだったようだが、それでも異常な多さ!)
そのため3組に分け、岐阜・愛知県在住以外は朝8時にスタート。
岐阜・愛知県在住者は8時15分と8時半スタート。


前日までは気温も高く、それまでの冬装備だと汗ばむ暑さだったが、この日は天気予報では最高気温でも一桁、山間部では5℃以下?という予想。
スタート前に各務ヶ原上空には雪雲が入り、少し雪がちらついているようだ。
この雪を見て「予報よりも冷え込むのではないだろうか」
当初の予定よりも厚着に変更する。


今回のコースは多分何度かこの地域のブルベで走っているルートも重複しているのだが、愛知県東部、岐阜県東部は、どうもあまり頭に入り込んでいかない。
特にPC3までの区間が地名も道路番号も入っていかない。
最近は地図に線を引いて暗記するのだが、あまり記憶できていない。
クラブメンバーの笹井が地図スペシャリストなので少しあてに喋ると
「僕もあまりこのあたりは知らないんですよ」と・・・(-_-;)
おまけにスタート前にお腹が痛い、とトイレに向かって行ってしまい、スタートは笹井とスタートできずだった。


一宮から犬山〜土岐〜明智岩村釜戸御嵩〜犬山〜一宮の200km。
積算高度も3,000m級。
大きな峠がない割に積算高度が多い。
特に土岐から明智岩村区間は、上って下って登って下って・・・平坦路ということは平たん路がほとんどないということ。
実際昨年に恵那〜明智〜多治見のブルベを走ったときも、明智界隈の小さなアップダウンと寒さにノックアウトされている。
目標は7時間半だが、実際は8時間ぐらいかかるかも、という目標で挑み、作戦としては釜戸までのアップダウンは休まない。
大湫への急坂はそのままの勢いで登り、気分的には惰性。
平坦路は遅れを取り戻すべく、少しスピードを上げていく、というもの。要は前半重視だ。


スタートから1人ついてくる。
等間隔でペースをあわせてくるが、後ろにつくこともほとんどないし、信号でも差を詰めてこない。先頭には出たくないがはペースメーカーにはなってほしいということだろうか。
何度か信号で離れるがその都度追いついてこられるが、やはり等間隔だ。
PC1までその状態。
PC1到着後にそのまますぐにスタートしたのでようやく単独になり、自分のリズムで走ることに集中する。


PC1から定光寺の登り
登り初めは15%と急勾配だが、1kmも急勾配がないのでそれほどきつくない。
その後も断続的に登りが始まる。
登っても登っても下りがあまりない印象。
そしてほとんどの区間で向かい風・・・この印象はゴールまで変わることがなかった。

片側通行の工事区間を終えて右折するのだが、片側通行で後続車両に意識しすぎて曲がるのを忘れていた。
ボォ〜ッとしながら走っていたが、ふと
「おっと!曲がるの忘れていた!」と思い出しUターン。
約6分半のロスタイム。
のちのちこの6分半のロスが大きく響いていった。


藤岡飯野のPC2ではコンビニでブドウパンを購入し、そのまま走りながら食べる。
R419からK351の小村峠へ。
登りでは無理せずインナー(39T)でスプロケットは23T、25Tで走るが、ペースは落ちすぎないように意識する。
今年から使用するリドレー・ヘリウムSLは軽量且つ剛性もあるので、ダンシングでペースを維持していくのが心地いい。

そして再びR363へ。
ここは昨年のブルベでこの区間は逆走で走っているので雰囲気はわかる。
しかし登りでも容赦のない風。登りと向かい風が延々と続いていて、知っているからと言って楽に走れるわけじゃない。正直ウンザリしてくるぐらい向かい風ばかり。

PC3に到着し、主催者の方と少しだけ喋って情報交換。
あんまんとチョコまんを食べホットコーヒーで温まり、すぐにスタート。


岩村まで来ると日中最高気温も平野部とは違い、完全に山間部のもの。
ここから飯羽間城脇を通り、三郷までは路肩が凍結しているダウンヒル
しかしここでも風の影響で時速40キロ出すのも大変。
登りでは勾配と向かい風で叩きのめされ、帳尻をあわせるはずの下りでも再び風で押し戻され・・・

三郷から釜戸までの川沿いのK65は、ようやく風の影響をほとんど受けなかったが、ここは道幅も狭く、前方からの車にも注意していないといけないので、ここでもスピードにはのらない。

R19を越えてから中山道に入り、今回最大の難所、釜戸から大湫への峠は標高差約300mを3kmほどで登りきる。
インナーローで無理をせずに。心拍はZONE 4でも低いめへ。
前半こそはケイデンスも50回転ぐらいだったが、途中から40回転以下。
途中で足を着こうかなと思うほどの急勾配が続く。
大湫を登りきり、ここから中山道は下り基調。
信号もなく風の影響もほとんどなく快適。しいて言えば常に曲がりくねっているので補給をしたり手放しでリラックスしにくかったことが少しストレスだった。

下りきってR21に出ると、恐ろしいほどの超爆風。
ここまでもそれなりに向かい風だったが、こりゃ前に進まない。
平坦路でも時速22キロ前後で、アウターで走るのもきつい。平坦なのに・・・
K83での緩いアップダウンは過去にブルベで通ったことがあり、知っているだけに精神的には楽なのだが、それでも記憶よりもはるかにスピードが出ていないので気持ちが滅入りそうになる。
そしてPC4に到着。
ここまで来ると残り30kmほど、最低限のエネルギー補給だけにしてすぐにスタート。

向かい風と低温の影響で目標到着予定時刻を大幅に越えている。
入鹿池の横を通る緩い登りも時速10キロほどしか出ない状態、そしてダメ出しには犬山から一宮までは時速23キロ・・・とにかく風の強さがハンパない。
時折踏ん張って時速30キロ台に持っていくが続かない。
最後5kmは信号にほとんど引っかかり、8時間32分でゴール。


今回のブルベはそれなりにきつかったが、今まで約3年ブルベをやってきてハードなブルベも数多くクリアーしてきた。
きつい。
けれどもっときついことをやり遂げてきたことで、今回のブルベでは「まだキャパシティに余裕がある」状態だった。
一度本当にきつことを体験すると、そこまでは耐えられる。

ゴールしてから主催者の方を話をしていると、既にたくさんの人からリタイヤの報告があったそうだが、やはりこれも数をこなしていけば、いつかは「きつかったけど、今回に比べたら」って話もできるのだろう。


最後に8時間半は切りたかったが、夕暮れ前の爆風とミスコースのロスタ
イムが微妙に響いての2分オーバー。


今月中旬にはきっと気温も少しは暖かくなり、風も穏やかになってくれるだろう。
このきついブルベのおかげで次回はきっと笑顔で走れるかな(笑)




走行データ-走行時間:8時間32分

  • 走行距離:206.1km
  • 平均時速(実走) 
  • 積算高度:2,949m
  • 平均心拍数:118
  • 消費カロリー:7,255キロカロリー


PC停止時間

  • PC1:15秒
  • PC2:2分42秒
  • PC3:3分51秒
  • PC4:1分47秒


使用バイク

  • リドレー・ヘリウムSL
  • カンパニョーロ・レコードEPS
  • カンパニョーロ・バレット
  • MASSA T2601 7.0気圧