ピョートル大帝は演習(実地戦略演習「ヴォストーク2010」?)に参加するために出港される

 http://mil.news.sina.com.cn/2010-03-31/0734588787.html

 ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課の記事「ロシア北方艦隊司令官は語る 」で”重原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(写真1枚目)は、長期航海の準備中であり、同艦の乗員は、停泊所で訓練を行なっている。”という一文がありましたが、そのピョートル大帝閣下が遂に進軍を開始したようです。 

(ピョートル大帝同型艦の「アドミラル・ラーザレフ」(旧フルンゼ)
 3月30日にロシア海軍のスポークスマンは「ロシア海軍は近年で最大規模の海上演習を行う」という趣旨の発言をしました。さらに、報道官はロシア海軍北方艦隊の原子力重ロケット巡洋艦ピョートル大帝”が出港したと説明しました。

 報道官は「ロシアの戦略と地域抑止やロシア連邦の保護の為にロシア海軍の展開計画の枠組みの中の海洋活動のタスクと運動で開催された(機械翻訳+脳内補完)。」「ピョートル大帝、ロシアバルチック艦隊、北方艦隊、太平洋艦隊、海軍、空軍が参加する(機械翻訳+脳内補完)」と語りました。

 ロシア北方艦隊司令官マクシーモフ中将は30日の出港式典でピョートル大帝について「ピョートル大帝は少なくとも6ヶ月以上の航海をし、合同軍事演ではロシア海軍の軍事パートナーと演習を行う(機械翻訳+脳内補完)。」と発言しました。

 今までで最新のピョートル大帝の航海は、2008年9月から約6ヶ月間ベネズエラ、インドなどと行った合同海軍演習でした。それ以後、大帝閣下は整備と停泊所での訓練に明け暮れておられました。今回の御遠征ですが、ヴォストーク2010には北方艦隊も参加すると北方艦隊司令官マクシーモフ中将は語っていました。んなので、演習とは実地戦略演習「ヴォストーク2010」のことではないかと思うのですが。まさかNATO加盟国海軍との国際演習「FRUKUS - 2010」とか「ノーザン・イーグル2010」のことを「ロシア海軍が行う演習」とは言わないと思うので。大帝閣下は北大西洋、地中海、カリブ海南大西洋、インド洋、アデン湾と世界の海をまたにかけて活動していらっしゃいます。ヴォストーク2010、スラヴァ級2隻といい大帝閣下といい楽しみ。

 原子力重ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(艦番号183)はキーロフ級(プロジェクト1144)4番艦で、財政難のさなかエリツィン大統領の指示で竣工した艦です。現在の北方艦隊旗艦で、現在稼動状態にある唯一のキーロフ級でもあります。

(これが現在のフルンゼ。放置プレイもいいとこです。キーロフ級を復帰させる計画も出ています)

 がんばれ、大帝!