光と水のダフネ

最終回。
かなり色々なことが予想通り(エルピダの事故は作為的なこと、おじいさんの秘密)なんだけど、その解き明かしとかが上手い感じでよかった。


浮かべなかった都市エルピダに行くネレウス一行。行ったところでなにかあるかと思ったけど、具体的に町を見ることでマイアが記憶を完全に取り戻して真実を知るという展開。


行くことを阻止する情報省。魚雷を撃ってきて絶体絶命と言うところで、魚雷を迎撃する味方が現れる。三馬鹿兄弟だった。悪い、自分兄弟は、情報省に利用されて最後の敵になるのかと思ってた。そうじゃなくて兄似の人に助けてやってくれと潜水艦を与えられて、美味しい役目になってた。


マイアの知っていた秘密は、エルピダでバイオハザードが起こって、他の都市全部は感染を恐れて、エルピダを攻撃して沈めてしまったのだったが、それをエルピダは事故で浮上できなかったと歴史を偽っていた、ということだった。


過去の歴史を隠蔽しようと言う人間と、過去の罪を公開して罪を背負おうという、勢力同志の戦いとなっていた。


マイアがどうして助かったか明かされ、木に埋めたカプセルも回収される。中に入っていたのは誕生日の時の思い出というのも良かった、なんかドラマチックで泣けた。
そしてそこに何気なく写っていた兄の手の痣で、おじいちゃんが兄だったというのが伝わる。
本当のことを言えずにいた兄の辛さ(どっちかっていうと、なんで黙ってたんだろうという気も大きいけど、やっぱり言うより秘密を守った方がマイアの幸せだろうな、まだ生きていて、記憶が戻ってきたら協力するとか態度は変わるかも知れないけど。ていうか、コールドスリープの影響じゃなくて人為的記憶消去だったんだ、ひどい話だ)


すべてを思い出して語るマイア。
自分を取り戻してこれからのことを決める。エルピダの意味は希望。なんか綺麗のまとまってる。
海洋庁の試験には行かず、ネレウスの仲間と友に今日も仕事をし、兄弟は潜水艦を取り返すのだった。


いやもう、初めは、前張り水着のバカアニメが始まったなあと思ってたけど、こんなまともでそれなりに品よく仕上げた作品になるとは思ってなかった。
前張り水着なんてなくてもいいんだけど終わってみれば、それもまた話題性の客寄せの手段と思えば成功してるように思えるし、終わってありがとうと言える作品だった。

マシュマロ通信

maspro2004-07-05

ミスマシュマロを探す話。
話の目的が判った段階で、口うるさいババアが実はミスマシュマロだったっていうのはバレバレなんだけど、そこに至るまでの展開が、なにげないけどちゃんと筋だっていて良かった。


図書館で調べるけれど、なぜか切り取られていたり、そこで出会った司書っぽい人が、実はその時の市長で審査委員長だったりして、その後行方不明になったことでミスマシュマロが永遠アイドルになったという考え方が説得力が出たり、写真を手に入れるけれどピンぼけで、唯一まともに写っていたのが指輪で、それをクラウド経由でおばあさんが持っているのが判ることになったり展開にまあまあ無理がなかった。


これじゃまたサンディが「記事にならないよっ」て言い出す展開だけど、ばあさんの元に押し掛けやがった!と思わせてそれも、おばあさんに思い出の写真を渡すための、サンディの素直じゃない芝居っていうことで納得。
最後にサンディとおばあさんが見つめ合うときのサンディが可愛く見えた。