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逆転裁判 2

野方給水塔 | 050220 B 2 of 6

三話「逆転サーカス」まで終えた。改めてやってみると逆転裁判 2 てシナリオが濃いよな。一話もこなれてたし、二話も重大だったし、三話がまた実にいいかんじ。三話は大構成から外れたところにある小品というか、ほかの章と比べて独立性が高く(千尋が登場しないことからもそれはわかる)、単品としてのまとまり感が非常に高い。連作の中盤にそういったエピソードが挟んであると作品に厚みが出る。いちおう流れ上の位置としては、最終日のラストで今作の主題のようなものがうっすらと浮き出て、そこがターニングポイントになっている。

で、逆転サーカス。状況の組み方とかちょっと粗いのかなと思いながらも、見せ方が芸になっているので気にならない。あとなんといってもトミー。トミーは見た目がギャグ担当(ただし笑えない)っぽいけど、じつはいちばんロマンチックな台詞が多い。ハードボイルドピエロともいう。彼のありようは、このエピソードや逆転裁判におけるサーカス団の印象を決定づけているように思える。愛もあり夢もありかなしみもある、イリュージョン、まぼろし、を糧に暮らすひとたち、サーカス団に悪人は居ない、人間は空を飛ばない、けどそうあるように演じることはできる。

もうひとつトミーだけど、犯行直後、彼が外に飛び出してまわりをよく見ていれば、事件はこんな複雑にならなかったのになあと思った。けどそれはそうなったでおもしろくないわけだから、やはりあれはあれでいいのだ、事件によって状況は変わってしまい、それらは戻らないが、戻らないことを受け容れてはじめて合意できる信頼もあるわけだし。

FORZA MOTORSPORT

PS2GRAN TURISMO」キラーとして開発されたと想像される XBOX ゲー。当然リアル寄り。「たくさんの実車登場」と「すごく細かいカスタマイズ項目」と、それらがきちんと反映される「とことんリアルな挙動」がウリ。体験版を借りたので遊んでみた、のだ、が、なんかちょっとこれ微妙なかんじ。確かに車の挙動はおもしろく、アザーカーもそれなりに考えながら走ってるかんじするなあと思えて、そういった基本的な部分はちゃんと作ってあるかんじで楽しめるのだが、全般的に雑な印象を受けてしまった。フレームレート 30 固定は PGR2 と同じだが画面がやけに粗い。出てる絵がいまどきのゲームとしてはちょっと雑なかんじ(おれが豪華な絵作りに慣れすぎたせいもあるだろうけど、ゲームってよりシミュレータちっくな印象っていうか)。あとメニューまわりのデザインがかなりゲンナリ

これは体験版の出来が悪いのであって製品の出来が悪いってことではないよな…?と思いたいところ。web に上がってる情報だけみるとかなりいい印象だったんだけど、体験版やってみて「これはひとの評判みてから自分で遊ぶかどうか考えよう」とランク修正。

あと以前どこだったかで「XBOX 三台あればゲーセンみたいに三画面プレイできますよ」みたいなフィーチャーのことを読んだ覚えがあったと思うんだけど、画面まわりの情報が公式サイトに全然出てないよな。まだ仕様固まってないってことなのかな…。

運転ゲーのリアルリアリティ話

あまりまとまっている話ではないが一応。

基本的に現行ハードから数世代先まではあまり心配しなくても問題ないと思ってるし、わりと語りつくされてる話ではあるけど、懸念を予感させるタイトルはすでにいくつか出ていて、ちょっと気になっている問題のひとつに「運転ゲーにリアルな挙動は不可欠だけど、リアルになりすぎるとつまらなくなるかもしれない」というものがある。ただ、この問題の真に厄介なところは、わかりやすすぎる例示が想像力を停止させるのではないかという点にあると思う。アジコピー的に強すぎて、ゲームと関係ないところで想像を伴わないイメージが先行しすぎないかなあというか。曰く「プロのドライバーでもコントロールのむずかしいモンスターマシンを、仮にこのうえなくリアルにゲーム上で再現したとして、そんなものただのひとであるところのプレイヤにコントロールできるわけがなく、そんなゲームをプレイヤは遊びたいと思うだろうか?」。

それはそうなのだが、その想像によって閉ざすべき運転ゲーの今後の分岐可能性は、おれの場合そう多くないのではないかなあと思っている。まあそれはおれが「おれに運転できないであろう車が、ちゃんと運転できないようになっていることをおもしろがれる」からってのもあるのだろうけど、一応あまりそのへんの感覚は考慮に入れていないつもりだ。どのみちゲームがおもしろくなるためには開発上に優れた判断力とバランス感覚が不可欠のものだろうし、それらがあれば運転ゲーが妙な方向にばかり転がっていってしまうようなことにはなるまいという、つまり、なにも保障しない無根拠な考え方ではあるんだけど。つまらない運転ゲーしか出なくなるようなら、それはおもしろい運転ゲーを作れる開発者のひとたちが居なくなったってことで、もしそうなるならたぶんリアルであろうとなかろうときっとどれもつまんないんじゃないかなと。いやそういうことじゃない。

あと、途中を省くが、そのへん POLYPHONY DIGITAL「GRAN TURISMO」シリーズは「クルマのある暮らし」といったテーマ的脇道にうまく逸れて問題を回避していると思う。Microsoft Game Studios「FORZA」は、ちょっと心配だ。ちょっと古いタイトルになるが SEGAFerrari F355 challenge」は、むしろそこに真っ向勝負を挑んでいい勝負してたと思う(←逆にあのゲームには「そことしか勝負してない」感触があったけども)。