SKYFALL
レミゼ見る気まんまんだったのだが、シネマハスラーでスカイフォールが五億点とか言われていたのでスカイフォール見ることにして、見た。なんかうっとりした。見に行ったシネコンはガラ空きもいいとこで、結構でかいスクリーンがおれと奥さんの貸切状態だったよ。
- おっさんのかっこよさに痺れてしまったので、なんだか今日はふわふわしてあまりアニメ漫画ネットが手につかないや。主役のおっさんが大脱走に出てきそうな伍長ヅラなので、むしろ無骨路線でたのしみにしていたんだけど、映像がちょう優雅なかんじだったので却って全体の中のいいアクセントになってた。
- 007 なのにお色気路線は極めて薄くて、そこもムキムキマッチョ大集合 FPS 路線とはっきり違いつつも嗜好層と相性いいかんじで親しみやすかったけど、でもイギリスなんだからもうちょっと気の利いた皮肉ばっかり言えばいいのにと思った。それともしっかり言ってたのにおれがわかんなかっただけかしら。
- 無骨で現代的に変貌した世界のなかガンガン瓦解していくロートル世界観、すったもんだあって最後に来る M とボンドのデスク挟んでの対面シーンのエレガントさがキメキメすぎて黒執事も全裸で逃げ出すかんじ。
- マザコン要素が結構強くて、おっさん結構しょうもないんだけど、そういうとこ含みでおっさんやね。かっこかわいいかんじね。
- ビッグママとしての M おばあちゃんの、イヤな嫌いな好きになれないかんじとかプロなかんじとかチャーミングなかんじとかも大変よかったし萌えどころだけど、不肖の息子たちがイチャイチャしてるかんじのほうが上に来ちゃうな。
- というか M はママだけど決してビッグママじゃなくてプロとしてはパパだし心根が乙女だし誇り高いところがかっこよくて、でも男どもと互いに「あんた(たち)の世界」みたいなところで相容れないかんじね。
- スカイフォール決戦の幻想的なかんじは、「こんな冗談みたいな景観ほんとにあるのかよ」度たかくて、関係ないのになぜか MAX PAYNE 連想した。
- 軍艦島?と思ったらほんとに軍艦島だった。
- 「とりあえず中東らへんとアジアらへんでドンパチしとけばどうにかなる」感はなんとかならんのかと思ったけど、それべつに 007 のせいではないのかもしれない。あともう完全に言いがかりとしてドイツ車を虐待する大人気のなさもホモソーシャル映画として勘弁される領域なのだろうか。
こういう映画はべつにおれにとって必須の常習的な刺激というわけではないんだが、おもしろかった。
最近の漫画
- せがわまさき氏の「Y十M」読んだら思いのほか川原正敏氏成分が濃くてふむーと思った。
- 「心魂に徹してござる」は、いってみれば北方語の「心に刻みつけておきます」の時代劇風味付けみたいなもので、そのぶんスッキリしててかっこいいな。
- 将太の寿司全国大会編、シンコくんも新人戦を戦うようになって、なんだか森川ジョージ「はじめの一歩」みたいな印象になってきた。というより、よく考えるとかなりの勢いではじめの一歩だわこの漫画。
で、次はいよいよ食わず嫌いのバクマンでも読むかと思ったけどやっぱりもうちょっと食わず嫌いでいたいので、コージィ城倉「砂漠の野球部」で。なんともいえない不思議な読ませ力があるよなーコージィ城倉氏の漫画は。ペンネームからしてなんか違和感あるのに粘りつく読ませ力あるし。