もうひとつ。
 叩き台のプロットができたので、暇な人は意見ください。ひとことでもいいので。
 企画コンセプトは「セカイ系」(安易だ(笑))、テーマは「前進」。
 想定は70枚以内……って、目標どこかバレバレやね。いまごろプロットって遅すぎだろ、ってなツッコミが聞こえてきそうですが。 耳塞いどくか(゜д゜ ∩)
 まあ、この↓案のままだと確実にオーバーするんだけどさ。どこか削らないと。

(あらすじ)

 彗星の激突が迫り、外宇宙への脱出を随時進めている月面都市。外宇宙行きに不安を感じているリサは、いつものように展望室で地球を見つめていた。そこで、船は違うが脱出がリサと同じ日だという少年・コウタと出会う。
 この街が好きだから、出ていくのは怖いと語るリサ。対してコウタは強い口調で未来への希望を語る。コウタは病気を抱えていて、生き延びられる可能性がリサよりずっと低かった。
 出発当日。リサは展望室をわざと閉鎖して、二人とも船に乗れないようにする。だがコウタが本当に乗る船はリサよりもっとあとだった。嘘をついていたことを謝り、コウタは涙を流す。そして、本当は自分も不安いっぱいなんだと告白する。リサはみんな不安だらけで発っていったのだということに気づき、残ってここで死のうとしていた自分を恥じる。そしてコウタと、いつかまた会おうと誓いあう。
 生き抜く意思を新たにして、二人はそれぞれの船で旅立つのだった。

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(プロット)


【展望室】(客観視点。ややリサより)
   ・学校を途中でサボって、今日も展望室(地球を望める)にきたリサ。ドーム状の都市の外縁部にあるそこはすでにほとんどの人間に忘れさられていて、明かりは非常灯しかついていない。リサの私物がいっぱい持ちこまれている。百数十年前の開発者(地球育ち)が作ったサイズなので、月育ちのリサにはやや手狭感。
   ・今日もまた、クラスメイトがひとりいなくなっていった。日に日に少なくなり、もう半数程度。(ここで、彗星接近による太陽系放棄などの状況が説明される)失われていく日常、増していく孤独感、そして瓦解していく街並みに不安が膨らみ、泣きそうになる。
   ・そこへ突如、人が闖入。コウタと、義弟的立場のロボット、パピ。コウタは半ベソのリサをいきなり罵倒する。反発するリサ。あんたになにがわかるのか。この街の光景、ここからの地球の眺めの素晴らしさ、なにも知らないくせに。
   ・コウタ、俺だって好きだよと言う。ここの眺めだってきれいだ、と。驚くリサ。まわりの友だちにこの場所を教えても、誰もいいとは言わなかったのに。コウタはやれやれといった態度でハンカチを取り出し、リサの目もとを拭ってやる。
(ポイント:リサとコウタの性格が反対であること。コウタ、根はいい人。滅びゆく世界(街)への寂寥と哀しみ)




【展望室。二日後】
   ・今日は一気に五人もクラスから消えていた。隣近所も次々といなくなっていく。好きだった街の生活、日常がバラバラになっていくことが不安だと、リサはコウタに吐露する。ましてや、新しい星系での生活だってどうなるかまったく保障されていないし。
   ・一方、乗船がリサと同日の別の船だとすでに明らかにしたコウタ。新しい世界が待っているからこそ楽しみがあるんじゃないかと、持ち前の強い口調で言う。突き放すようなその口調に、また半ベソになるリサ。またハンカチを出される。ふと見たコウタの横顔の力強さに、リサは憧れを抱く。
   ・そういえば、コウタってどこの学校に行ってるの? と訊くリサ。コウタは全寮制のエリート校の名を出す。やっぱり頭いいんだ、と思うリサ。
(コウタが強い生き抜く意思を持っていること。他人に依りかかりがちなリサ)


【帰路】(客観視点)
   ・リサと別れた直後のコウタ。さっそくパピに、また嘘を重ねた(ここでは学校のこと)ことをなじられる。なんとか言いわけするコウタ。
   ・そもそも初めに展望室であったときから嘘だらけだった。まず初対面ではなく、再会だった。街角でかつて同じ学校で一目惚れした女の子を追いかけて、展望室に入ってしまっただけのこと。ただしそれを明かすと、コウタがなぜリサの前から一度離れたのかを言わなければならなくなり、その理由はおそらくリサを悲しませる。。ので、結局また嘘を嘘で固めることになる。
   ・いずれ時が来ればすべてばれてしまう、とパピ。それでも、リサにいまはこれ以上動揺を与えたくないと答えるコウタ。自分に言い聞かせるように、来週(船の出発)が楽しみだ、と。
(コウタがなんらか嘘をついている、という情報の提示)


【二日後。月の裏の宙港】
   ・リサの姉の乗った船が宇宙へ出ていくのを、展望台(観覧台?)から見送るふたり。出発の日になると家に係官が来て、船まで本人を案内してくれる。船を見送りたい者は自由に見送れる。リサは端末でコウタに連絡し、宙港に呼びだした。
   ・これでリサは、家族全員とバラバラになった。孤独感と、姉に別れ際の言葉などで、また泣きそうになる。が、またコウタに迷惑をかけると思って、涙をこらえる。
   ・コウタに家族のことを訊くリサ。コウタは自分には家族はいない、施設で育てられたと答える。初めて嘘ではない真実をリサに教える。
   ・じゃあ一緒に住もうよ、と提案するリサ。お互いに現在同居人がいなければ支障はないと考えた。しかし事情で施設を離れることができないコウタは、学校が全寮制だからずっと抜けているのは難しい、という理由で提案を拒む。
   ・コウタならきっと寮を抜け出してきてくれるとリサは期待していた。それを裏切られて、口には出さないものの、いっそう強い孤独感と不安をリサは感じる。
(リサの拭いがたい孤独感。コウタがはじめて、リサの期待から外れた行動をとる)




【三日後、展望室。リサ出発当日】
   ・端末でコウタを呼びだしたリサ。直前だから、会っておきたいと言って。
   ・そしてコウタは来た。リサは扉を閉めると同時にすかさずロック(両端に吸盤がついてるタイプかな。それぞれを扉と壁に貼っつける)をつける。出られなくする。ひそかに付けたためコウタは気づいていない。
   ・いつものように話しこむふたり。そのなかで、コウタはちらと端末の時計を気にしている。そしていよいよギリギリの時間となったところで、リサにもう行かなきゃ間に合わないよ、と告げる。リサは首を振って、視線を扉にやる。そこにはロック。
   ・新しい星系で、生活がどうなるか保障もされてなくて。新しい環境になじめるかどうかもわからなくて。コウタとも離れ離れになって。だったらずっとふたりでこのまま、この街に残ろう、とリサ。(ある意味の心中志願か?)
   ・コウタの顔がひきつる。なぜなら、乗船がリサと同じ日だというのは嘘だったから。つまり、ロックしたことで船に乗れないのはリサだけ。自分の嘘がリサに迷惑をかける(生き延びる手を失う)ことになったとわかって、顔が青ざめる。
   ・そしてコウタは、自分が数々の嘘と虚栄を張ってきたことを暴露する。希望を語ってきたけれど、本当は自分だって不安でいっぱいだった。この先、ちゃんと生きていけるのか不安だった。リサの前で、コウタは恥もなにもなく泣き明かす。謝りながら。
   ・ショックを受けるリサ。あれだけ強気を見せていたコウタでも、結局自分と変わらない不安を抱えていた。つまり、これまで発っていったみんなもやはり同じような気持ちだったということ。なのに自分ときたら、自分だけが不安がっていると思いこんで、こんなことをしている。自分の愚かさと未熟を恥じて、リサもまた、コウタに号泣しながら謝る。
   ・さっそくロックを解除しようとするリサ。しかし鍵を紛失してしまい、出られない。パピがなんとか捻じ切ろうとするが、なかなか時間がかかる。日の出の時間が迫る。太陽光対策がちゃんといまも機能しているかどうかわからない。焦燥。
   ・ついに日の出の時間となる。しかし光条は差してこない。なぜならこの日は、蝕(月食)にかかっていたのだった。地球が遮ってくれたおかげで、ふたりは助かる。パピが捻じ切って、部屋を脱出。
(コウタの本音が明るみに。リサの思いつめと悔い改め。奇跡は実存するのだ、という可能性の演出)




【数日後。船内】
   ・その後、なんとか最後の船に乗せてもらえることになったリサ。コールドスリープを受けるカプセルに座って、未来のことを考えている。コウタと交わした、再会という約束を果たすことを。コウタはひとつ前の船で乗っていったと思っている。
   ・蓋を閉めにきた係官が、端末にメールが来ていると教える。差出人はコウタ。リアルタイムでなく、わざと遅れて届くように設定されていた。読みますか、と訊かれ、リサは楽しみは起きてからにとっておくと告げる。そのまま冷凍。


【同時刻。施設】(客観視点)
   ・一方、月面都市の施設にまだ残っているコウタ。誰もいない無人の街をパピとともに眺める。
   ・実はコウタは、心臓に病気を抱えていた。そのせいで、重力的な変化のある船に乗ることができなかったのだ。最後の最後に、高性能船で出ることになっている。しかしそれとても、コウタの体が無事な保証はない。
   ・しかしコウタは、リサとまた会えることを信じている。なぜなら、この世に奇跡が存在することをもう知っているから。リサと偶然再会したことと、蝕のこと。意思新たに、コウタもまた、係官につれられていく。


 というかかなり荒い出来ですいません。
 ついでに見にくくてすいません。サイドバーはこういうとき厄介なんだよなぁ。