「愚者のエンドロール」(米澤穂信/角川書店)

愚者のエンドロール (角川文庫)

 現在すでに角川文庫から新装(中略)、上の書影(中略)。オイラの読んだのは高野音彦氏のイラストが表紙を飾るスニーカー・ミス(中略)。いわゆる黒(検閲削除)
 ミステリに対して特別な何かを持っていないオイラにとっては「氷菓」のほうが親しみやすかったかな、と。もちろんそれは心理的な部分の問題であって、技術技巧的には今作も充分面白かったのですが。こう、推理大会みたいな話はわりと嫌いじゃないし。それでいて、ただの机上論争で終わらせないところ(実際の人間の心に踏みこんでいく展開)もまたいい。「ミステリー」という単語の一般的に包括している意味に触れてみたりとか、米澤さんは思考に柔軟性・客観性があるなぁと思う。まあそうでないとこういう話は書けないんですけど。でもうらやましい。
 しかし高校生の自作映画ってのも楽しそうだな。自己満足の世界なのかもしれんけど。、若いうちに「達成感」は経験しといたほうがいいですしね。なんの達成も得ることなく育つとオイラのようなネガ人間になります。

コードギアス 反逆のルルーシュ

 特殊能力に対してルールが明示されてきたりとかで、いろいろデスノっぽいとか言われてきてますが。自分の殺戮行為を思いだして嘔吐感を覚えるという描写はなかなか大事でしたよ、うん。あの1点で、夜神月とは違う方向性に行くのではないかという予感を持たせたというかね。
 やっぱりオイラ、どこかのほんの一部分でもいいから主人公には一般的な感覚を持っていてほしいと思っちゃうんだろうな。感情移入型のフィクション体験しかできないという。
 シャワーシーンについてはノーコメントで(笑) エロスはほどほどにと昨日誓ったばかりですから。