中国外為当局、元安の国内銀行・企業への影響調査=銀行筋

中国国家外為管理局(SAFE)は、最近の
人民元急落を受けて、国内の銀行や企業の
外為取引に及ぼす影響について調査に着手した。

銀行筋が27日、明らかにした。

為替予約の決済額やデフォルト(債務不履行
もしくは返済延期件数の変動に加え、スワップ
オプションに関する情報も求めているという。

ある銀行筋は「SAFEはまた、元安が銀行の
法人・個人顧客に与える影響や顧客が
どのような対策を講じているのかについて、
銀行に聞き取りを行っている」と述べた。

調査の対象は、広東省や上海など
一部地域の銀行が中心だという。

人民元は1月半ば以降、
対ドルで約1.4%下落している。

市場関係者によると、大手国有銀行が
中国人民銀行中央銀行)の指示で
元売りを行っており、人民銀が
元安方向に誘導していると見られている。