2013年3月17日都内会議室にて第28回勉強会を開催しました。医師、介護士、公務員(国・地方)、メディア、コンサルタントシステムエンジニア、研究者、ビジネスパーソン、弁護士、学生等約25名の参加がありました。

今回は、 北京天衛診療所の田中健一 顧問医師をお招きし、「中国の医療事情」についてご講演いただきました。

まず、田中健一先生より、「飲み会の費用負担」の話を例にとりながら、リバタリアニズム、コミュ二タリアニズム、リベラリズム等の各思想の基本的な考え方について説明がありました。

その後、参加者はそれぞれの考え方に最も近い思想ごとに分かれてグループごとに着席し直しました。

その上で、田中先生は中国・日本・アメリカ・イギリス・ドイツ等各国が、それぞれどの思想に基づいて医療制度を構築しているのかについて、比較しながら解説されました。


休憩後は、田中先生から中国の医療制度・事情についての説明があり、これを受けて、会場全体で多岐にわたる論点について活発な質疑応答やディスカッションを行いました。

自分がどのような考えで日本の医療制度を受け入れているのか、またゼロから医療制度を再構築するとしたら、自分はどのような医療制度を求めるのか、などについて考え直すきっかけを得ることができたように思います。



<参考>

財団法人 海外法人医療基金 海外医療情報ニュースレター
「北京の街角から〜中国医療現場からの報告〜第10章「中国のエリート医師の巻」」
http://www.jomf.or.jp/include/disp_text.php?type=n100&file=2008110104