感光生活/小池昌代/筑摩書房

感光生活


一つ一つが10〜20ページの、短篇というには短過ぎ、ショートショートというにはやや長すぎる作品集。投げっぱなしの作品が多く、『裁縫師』のようなカチカチの小説を期待していた自分としては少々拍子抜け。主人公が皆出版関係の仕事に就く中年の女性ばかりで、エッセイか私小説のような趣もあった。