04,立川〜伊東(10:30→13:15)

↑浜川崎
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↓立川・伊豆急下田

さて、立川駅では15分ほど発車までに時間があるので、これから乗車する同編成を色々と観察。

浜川崎側の先頭車を撮影。運転士さんはまだ乗務されていないようで、まだテールライトが点いたままでした。

そして、定番のヘッドマークアップを撮影。この運用の為に、専用のヘッドマークが設置されています。

運転席脇の列車番号の表示器を撮影。9835Mと、臨時列車らしい番号が打たれてありました。

先頭部分からは離れ、6号車の扉付近から車体側面を撮影。右側の展望席は、前面展望を確保するためにかなりのハイデッカー構造になっていました。扉の入り口横には、「伊豆急」のロゴが。

ホームの発車案内は、列車名ではなく、臨時列車などによく使われる全角の「JR」表記になっていました。折角の機会なので、列車名表示も作ってほしかったところですが…。

側面のサボは、伊豆急オリジナルのものが差し込まれていました。黒船列車のカラーリングに合わせて、黒地に金色の文字をベースに作られています。
この後は車内に入り、座席などを色々と眺めてみることに。

車内は車端部は2+1のボックス席がベースになっており、車両中央付近には海の方を向くように、展望型のシートが配列される座席配置になっていました。こちらは車端部近くの4人掛けのボックスシートです。

そして、通路を挟んで反対側に設置されているのが、こちらの2人がけのボックスシートです。途中駅からの乗客も多いようで、車内にはまだ空席が多くみられました。

こちらは別の車両の全体の様子。車両によってモケットの配色は異なっているようです。海側の座席は、広々と車窓を楽しめるように設置されていました。伊豆急行線内では普通列車として運転されることもあってか、特急料金を払って乗車するにはやや簡素な印象を受けますが…。

そして、こちらがその展望シート。ボックス席側の人たちからも車窓が楽しめるように、背もたれの高さは随分低めに設定されています。それぞれは3人掛けで、今回特急列車の指定席として販売されるに当たっては、A〜C席として割り当てられたようです。

再びホームに降りて、立川側の前面を撮影。発車時刻も近付き、こちらは東海道線区間では先頭車になることもあってか、随分と同業者風の人々が見られます。
そして自分もこの展望席へと入り、やや後方の自分の座席に座り、発車を待つことに。途中駅から乗車してくる人もいるようで、まだ若干の空席があるようでした。
そして列車は10:30に定刻通りに発車。南武線区間は後方展望ですが、しばし普段の205系から眺めるのとは違った景色を楽しむことが出来ます。

展望席内からの車窓はこのような雰囲気でした。運転台とはガラス1枚で隔てられているのみで、過ぎゆく景色を楽しむことが出来ます。こちらは稲田堤駅を通過中の様子。

展望席の座席は、海側がブルー、山側が赤目の色合いで統一されていました。空いていたので撮影してみました。リクライニングはついていませんが、前面展望が楽しめるのでまぁ良しとしましょう。
その後も主に私鉄や他のJR線との接続駅である駅を中心に停車しつつ、少しずつ乗客を拾い、南武線内の最後の停車駅である武蔵小杉を過ぎると、展望席も概ね埋まってきました。
尻手を過ぎると、川崎方面への線路ではなく、通称「南武支線」と呼ばれる区間に入ります。この区間はめっきり列車本数も少なく、単線区間となります。9月に乗車した区間ではあるのですが、その時は時刻も遅かったので車窓を楽しむことは出来なかったのですが、住宅地の中をトコトコ走る単線の線路は、やはり川崎〜立川の区間とはまた違った雰囲気を感じさせてくれます。
その後5分ほど走り、浜川崎駅を通過し、扇町駅の手前の貨物線で一旦停車。ここからは進行方向が変わるので、乗務員も交代となります。

停車中の車内で、折角なので運転台の様子を撮影。運転席も乗客の座席と基本的には同じものが使われているようです。

客室内の右上方には、ブルーリボン賞のパネルが設置されていました。他には結婚式のBridal Trainとして運用に就いた実績も窺うことが出来ます。
暫くすると貨物ヤードの線路脇を歩いて運転士さんが運転台へと乗務。確認を行った後、いよいよ東海道貨物線経由で横浜駅を目指します。初めは先程までと同様、南武支線を経由しながら、東海道線との立体交差付近までゆっくりと走ります。その後速度を落として貨物線へと転線した後は、多くの貨物列車が行き交う東海道貨物線を走るようになります。

この区間では雨が非常に強く、前面はこのように視界も利かない状態になるほどでした。その後は東海道線と並走するように鶴見駅付近まで走り、そこからは普通の東海道線に乗り入れ。あっという間の経験でしたが、南武線から東海道線への直通列車自体も滅多に乗車できる機会もないので、丁度良かったな、と実感。
その後15分ほどで横浜駅に到着。やはり南武線東海道線ルートの列車が珍しいともあってか、この駅でも展望席からは下車する人が結構多数。代わってこの駅から乗車する人もちらほら見受けられました。
横浜駅出発後は、東海道線を快走。普段はE231系などが行き交う路線ですが、こうして伊豆急車両の展望席から眺めてみると、また随分違った雰囲気を感じることが出来ます。東海道線区間より先は臨時の踊り子のスジを使っての運転なので、途中で普通列車を追い抜いたりするダイヤが組まれているようです。
雨模様だった横浜付近とは違って、小田原を過ぎると晴れ間も広がり、車窓には大きく広がる太平洋を眺めることが出来ます。そうした景色を楽しみながら、横浜発車後1時間ほどで熱海駅に到着。

熱海駅では少々停車時間があったので、休憩を兼ねつつホームに降りて編成の写真を1カット。列車番号は先程と比べてもまた変わっているようですね。

熱海を過ぎると、東海道線とは別れ、伊東線へと入ります。この付近まで来ると大分空席も増えてきたので、空いていた山側の座席を1カット。こちらは赤色のモケットが用いられています。

この区間は大分海に近いこともあり、瓦屋根の広がる温泉街の向こうに、太平洋が広がる姿を眺めることが出来ます。雨雲が丁度切れてきた空模様も中々いい雰囲気を出してくれています。

途中駅では普通列車の交換待ちの為に暫し停車。最前列の席が空いていたので、少々お邪魔して、そこからの展望を撮影してみました。やはり後方の席から眺めるのとは違った迫力があってよいですね。運転台も良く見渡すことが出来ます。
その後単線の伊東線を、時折海を眺めながらのんびりと走ること15分ほど。列車はJRと伊豆急の境界駅である伊東駅に到着しました。3時間余り乗車したこの「黒船電車」ともこの駅でお別れです。

伊東駅にて下車後に撮影。ホームの端ギリギリの停車ともあり、広角側でのカットとなりました。