目ずらし記事

mezalaのブログ

モリス調の座布団

めずらしきこと。

ウィリアム・モリスのデザインが好きである。モリスと一言で済ませてしまったが,モリスが指導する装飾美術革新運動の中で生まれた職人の手工芸的デザイン全般を総称するものだと考えていただきたい。
勤め帰りに寄ったスーパーの寝具売り場にモリス調唐草文様の座布団が何故か一枚だけ置いてあり,衝動的に欲しいと強く思ったのだが,九月の上旬に長座布団を買ったばかりだったので悩みに悩んで,しかし結局は買った。
表面は綿100%で中綿はポリエステル100%,税込780円。秩父の有限会社新正製である。いい仕事しているではないか。この手(安価なという意味で)の製品には珍しく製造元の住所がタグにきちんと表示されている。秩父の小さな会社なのかもしれないと思って地図で調べてみると,西武秩父駅の近くにあった。
本気で手工芸をやっていたら人件費の安い国の製品が溢れている現在は生き残れないので,手工芸「風」でもよいから質の高い製品をどんどん供給して欲しいものである。