国宝阿修羅展

阿修羅展

休日に、国立博物館で開催中の「国宝 阿修羅展」を見に行った。
いい陽気で、新緑もまぶしい季節の中、上野の公園は平日にも関わらず、人が集っていた。
ミクシィのコミュで3時ごろは、人が並ぶけど、4時に入ると並ばす行けるという情報を見てたので、
4時に照準を合わし、出かけていった。

3時過ぎにチケットを買って入ったら、本当に20分待ちだった。
ただ並んでいるのもつまらないので、本館の展示を先に見てみることに。
建物自体に歴史があり、とても、広々としていて、すいていた。
ゆっくりと伝統工芸や、仏像などを見て時間を潰し、4時チョッと前に、平成館に行くと
本当に並ばずに、すんなり、阿修羅展に入ることができた。
中に入ると、さすがに人はたくさんいたけど、八部衆十大弟子がほぼ360度方向で見る事ができ、
とても感激した。

およそ1300年前の仏像たち、お釈迦様の家来のインドの神様八部衆、お釈迦様の弟子の十大弟子の顔の表情が
とても人間的で、一体一体、ほぼ360度からくいつくように見いってしまいました。

仏教にうとい私だが、この立像たちを見ていると、ファンタジーのような物語を感じる。
1300年前の人々の発想がいかに豊かで、技術がすぐれていたかがわかり、胸を打つ。

八部衆の中でも一番のみどころ、阿修羅は、特別展示室に1人、たたずんでいた。
それを360度、人々が渦巻きのように囲んで、見入っている。
思ったより、背が低い。それもそうだはず。153センチなのだ。

写真で見たときは、ひげがあったので、小栗旬のようなイメージだったんだけど、
実際に見たら、ひげが光の加減でみえなくて、夏目雅子のような女性のイメージに思えた。
で、阿修羅の真後ろからみた感じは、右と左に横顔があり、その顔は、半端じゃなくきれいだった。
後にいて、しばらくじーっと動けなかった。

この阿修羅は、本当に美しい。1300年前の人にこんな顔の人がきっといたんだろうなぁと思う。
着ている服も、つけている宝飾品もとても軽やかで華やいでいて、空想でこういう表現ができるのってすごい。

私の中で八部衆のそれぞれが、男といいきれる人ばかりなのに、
結局、阿修羅像はとても中性的なイメージだった。

その後の四天王の立像がまた、大きくて、男らしくて、すごかった。
睨みをきかせた目と、立派な体格にクラクラとしてしまった。
頭のてっぺんから足の先まで、後まで、とても細やかなつくりだった。。
仏教にうとい私だが、四天王の事も知りたくなった。

古代の日本人の技術の高さを誇りに思う展示物ばかりだった。

行ってよかったと思う展覧会の1つだった。