草枕 旅にし居れば 刈薦(かりこも)の 乱れて妹に 恋ひぬ日は無し
万葉集 巻12−3176
旅に出ているので、心乱れて、妻を恋しく思わない日はありません
これまで種々の万葉植物の写真を撮りましたが,「まこも」は未だまともに写したことがありませんでした。そこで、10月の湿生花園の「まこも」さんにモデルをお願いしました。
間もなく湿生花園も冬季閉園になりますので、薦刈りも行われるのでしょうか?刈り取った薦はどうするのかなぁ?
上代人は、乾燥したコモでムシロを織り、敷物や枕など生活に利用したようですが、人間歴の長い私も、薦ムシロは見たことがありません。どんな肌触りなのでしょうか?
万葉集の中に、こも(まこも)の歌は22首ありますが、湿生花園ではこの歌を表示していました。
湿原地帯には、マコモ、すすきに混じって、サワギキョウ、ワレモコウなどが咲き残っておりました。
ミソハギの草紅葉がとても綺麗でした。