山高み 白木綿花(しらゆふはな)に 落ち激(たぎ)つ 瀧の河内(かふち)は 見れど飽かぬかも


 笠朝臣金村 万葉集 巻6ー909
 


山が高いので、白い木綿花(ゆうばな)のようにたぎり落ちる滝は
いくら見ても飽きることがありません


白木綿花とは楮(こうぞ)の繊維で作った白い木綿(ゆう)の造花のことです。



この歌は、吉野川奈良県)の激流を詠んだ歌ですが、写真は万葉集とは何の関わりもない、箱根の千条の滝(ちすじのたき)です。(*^_^*)
千条の滝は箱根の小涌谷、蛇骨川の上流の、木々が鬱蒼とした中にあり、高さ約3m、幅20mほどの苔むした崖から、水が幾筋もの簾のようになって流れ落ちる優しげな滝です。
この日は小学生が遠足に来ていて賑やかでしたが、普段は訪れる人も少なく、滝の水音だけが響く静寂な、マイナスイオンたっぷりの場所なので、今度はお弁当など用意してのんびり過ごしたいなぁと思いました。
ここは浅間山(せんげんやま)の登山口でもあり、山頂まで30分と標識に書いてありましたので、「ちょっと登ってみようか」と軽い気持で登り始めたのですが、これがかなり急な、もの凄い木の根道。山頂まで1時間以上かかってやっとたどり着きました。
それでも苦労?の甲斐あって、浅間山から鷹巣山を越えて国道一号の湯坂路入口までの間に、色々な花や蝶(特にアサギマダラ)に出会えましたので、上機嫌で帰路についたのでありました。


左は随分前の古い写真ですが、この辺りはカエデの木が多く、秋の紅葉はとても綺麗でした。
今年もできれば紅葉狩りに出かけたいものです。










滝をシャッター速度を変えて写してみました
 
 


蛇骨川で遊ぶ遠足の小学生