朝日



朝日影 にほへる山に 照る月の 
               飽かざる君を 山越しに置きて

            
              田部忌寸櫟子(たべのいみきいちいこ)万葉集 巻4ー495

   
              
朝日の光がさしそめた山のあたりに残っている月のように
見あきることのないあなたを山の向こうに置いてきて・・・(心もとない気持です)



お正月の浅草の夜明けです。
歌の情景とは趣が異なりますが、東の空に朝日が昇り、振り返れば西の空にはまだ月があって、時間帯は同じかな?とこの歌を合わせてみました。


下町黎明  塔は建設中のスカイツリーです




西の空




『浅草に行ってみたい』
『雷門の大きな提灯が見たい』
という孫どもを連れ、その親たちも伴って浅草寺へ初詣に行って参りました。
昼間の仲見世は参拝客で大混雑しており、店を一つ一つ覗いて楽しむのは難しい状況でしたので、直前予約で部屋が確保できた近くのホテルにひとまず入り、夕食後にお参りにでかけました。
本堂内での参拝は20時迄なのだそうで、扉はもう半分閉まりかけていたのですが、
『さあ! 入っちゃいなさい』
と係りの人に背中を押されて、私がこの日の最後の入堂者となったのでありました。
観音さまは、一日中大勢の人の願い事をお聞きになって、さぞお疲れのことと推察し
私のお願い事はまた改めて・・・とちょっと手を合わせてご挨拶だけにしました。
現在改修工事中の本堂を覆う白い布?には大きな龍が描かれライトアップされています。
耐震の為に、軽いチタン瓦で屋根を葺き替えているそうです。


 


暖かそうな屋台                   浅草演芸ホール
 



翌日、孫どもとその親たちは浅草演芸ホールへお笑いを観に行き、じじばばはもう一人の息子の車でアクアラインを通って房総半島へ。金谷から『東京湾フェリー』で久里浜へ渡り、遠回りして帰宅したのでした。


アクアライン海ほたる                東京湾フェリーから