八尺の堰塞・やさかのゐで



伊香保ろの 八尺(やさか)の堰塞(ゐで)に 立つ虹(のじ)の
顕(あらは)ろまでも さ寝(ね)をさ寝(ね)てば

 

   万葉集 巻14−3414



伊香保の高い堰(せき)に立つ虹のように、はっきり人目につくほどに、一緒に寝ていられたらどんなに楽しいだろう。
 


八尺の堰塞(やさかのゐで)とは  大きく高い、水をせき止める所という説、
 「やさか」を地名として伊香保の水沢という説があります。
 虹(のじ)は東国訛りです。




           




伊香保温泉に行ったついでに水沢観音に参詣し、名物の『水沢うどん』を味わいました。
実は、おうどんの方が主たる目的なのでした(*^。^*)
伊香保温泉からバスで、坂東十六番札所水沢観音で下車。広い駐車場の傍らが公園風に整備され、その一画、少しばかりの万葉植物が植えられた中に、万葉歌碑が建っていました。『やさか』地名説によるものです。
先ず神妙に観音さまにお参りして境内をしばらく見物した後、石段を下って仁王門を出ると、そこは水沢うどん街で、うどん店が軒を連ね、観光バスが数台停まっている大型店もあってビックリしました。





水沢山の麓、観音さまの門前に水沢うどんの店が建ち並ぶ、これは老舗の二軒。
奥が元祖、手前が始祖。


メニューは『ざるうどん』の大、中、小、たれは『生姜入り胡麻だれ』のみ
というシンプルさが昔っぽくて気に入り、始祖のお店に入りました。
注文したのは中と小。小はお子様用ですがよろしいですか? 充分です(笑)
透明感があって程よく腰があり、咽喉ごしの良いおうどんでした。