忘れ草 (萱草)




忘れ草 我が紐に付く 時となく 思ひわたれば 生けりともなし


  万葉集 巻12−3060




忘れ草を私はきものの下紐につけました。
ひっきりなしにあの人のことを恋しく思っていると、苦しくて生きた心地もしませんから。


 忘れ草(萱草)は憂いを忘れる草とされていました。





上の二枚の写真はヤブカンゾウの花です。今月初めの箱根路で、そこ此処で咲いているのが見られました。
すっかり濃い緑になった夏草の中の橙色は鮮やかに目につきます。
そういえばヒオウギスイセンもよく見かけました。今や野生化しているのでしょうか。
目に留まった小さな花々を写しましたので、どうぞご覧ください。


ヒメシャラの花とスジグロシロチョウ


この花は? ダリアの一種でしょうか?


ヒオウギスイセン


ネジバナ見〜つけた♪
 


ニワゼキショウ


フクシア (富士屋ホテルの温室で)
  


早々と梅雨が明けてから猛暑の日が続きました。
ここ三・四日ほど当地は過ごし易く、ひと息つきましたが、西の方では相変わらず猛暑とか。
これほどの気温上昇でも、当地では蝉があまり鳴きません。
15日に今年初のミンミンゼミの微かな声を聞き、16日にはミンミンゼミ、ツクツク法師、ヒグラシが同時に鳴いているのを耳にしました。
今日も時たま遠くでミンミンゼミの声がしますが、 今でも鶯の鳴き声の方が近いのです。
奇妙な夏です。どうぞ何かとお大切にお過ごし下さいませ。


付録  宮ノ下小町  あんことお団子をのせたパフェです。