藤波の 花は盛りに なりにけり 平城(なら)の京(みやこ)を 思ほすや君
万葉集 巻3−330 防人司佑(さきもりのつかさのすけ) 大伴四綱(おほとものよつな)
藤の花が盛りになりました。奈良の都をなつかしくお思いになるでしょうね。
いつも通る道沿いの崖の藤が咲き始めました。「のだふじ」でしょうか?
明日は雨が降ります、との天気予報を聞いて、では降る前にと衣笠山公園まで散歩に出かけました。
この公園は、山一つ丸ごと公園として整備されており、麓から展望台のある山頂まで幾つものコースがあって、そのコース毎に味わいが異なり、昆虫や鳥、山野草などの観察が楽しめます。
比較的管理の行き届いた公園で、いつも下草は綺麗に刈っていますが、珍しい植物はちゃんと残してあって、知識の乏しい者にも探し易く、とても楽しく気持ちの良い散歩道です。
この度は急な階段が続く昆虫の森コース。
このコースの登り口手前の広場にはとても大きな藤のひと叢があるのですが、花の見頃には少し早かったようで、連休に入れば見事な藤波が鑑賞できそうです。
以下、鶯、ガビチョウ、メジロなど、美しい鳥の鳴き声を聞きながら写した四月の野草ほか。
ミツバツチグリ
出逢った生き物 トカゲとムクドリ。
この他タイワンリス、コジュケイ、蝶三種を見ましたが動きが速くて撮れず。
クマガイソウ 急斜面で下向きに咲いていて近づけず、上の道から後姿のみ〜
木の間越しに眺める東京湾