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東京湾

地理

東京湾

とうきょうわん

房総半島三浦半島に囲まれた、内湾・河口域。浦賀水道が湾口となっている。

房総半島先端の洲崎と三浦半島の剣崎を結んだ以北をいい、富津岬観音崎を結んだ線を境に北側を東京湾内湾、南側を東京湾外湾と区別し、内湾のみを指して単に東京湾と呼ぶ場合もある。

およそ6千年前の縄文海進期に形成された沖積層によって内湾の大部分は干潟・後背湿地が広がっていた。そのため江戸時代から埋め立てが盛んに行われ、明治時代からだけで埋め立て面積は全体の2割およそ250km2にも達する。

埋立地東京港をはじめ工業の拠点となり、そのため東京湾は海上交通の要衝で、一般の人がもぐれるのは年に一回の清掃ボランティアくらい。

一方で、現在でも江戸前として知られる高級食材の産地であり、ノリ養殖業やアサリ漁業のほか、スズキカレイコノシロを対象に底びき網やまき網漁業が行われている。

閉鎖性が強く流域の人口密度も高いため、富栄養化した内湾の典型であり、赤潮や貧酸素水塊による青潮の発生が問題視されている。

これらの状況や、海岸線の9割以上が閉ざされていることを背景に近年、水際線の市民への開放や干潟の造成などが検討されている。