千日紅


連日「太平洋高気圧」「熱中症」が新聞にテレビで踊っている。それに加えてきのうあたりから「帰省ラッシュ」も入ってきた。お盆といえば、国会はお盆休みらしい。8万人ともいわれている避難所暮らしの人たちのことを考えたら休んでいられないと思う。先生方がみな被災地へボランティアに行くためのお盆休みなら納得もできよう。


公園や住宅の庭でいま夏の花サルスベリ百日紅)が夏枯れの樹木に彩を添えている。この暑い最中に百日は咲き続けることから百日紅になったらしい。それを10倍も上回る「千日紅」が丘陵地の畑のそこかしこで咲き始めた。ドライフラワーにすると3年は色が変わらないとこらからのネーミングらしいが、その真偽のほどは・・・。


けさの朝日の天声人語で「満員電車の利用者からすれば(がら空〈す〉き列車は)贅沢(ぜいたく)な悩み? こちらからすれば満員電車なんて贅沢な悩み?」――。過疎と過密の不均衡に言及して都市と地方が互いに思う「贅沢」を、うまく中和させる妙手はないか。と結んでいた。


40〜50分電車に揺られれば大都会の空気に触れられ、ウグイスのさえずりに耳を傾けながら朝食をとり、散歩がてらにワラビ狩りや栗ひろいのできる三好丘。三好丘こそ、天声人語でいう都市と地方の贅沢が中和されて住みよい街だ。もっと高い次元の解決策でいえば、一極集中を解消することだろう。