黄砂と喘息


午前中はきのうと同じようなぐづついた梅雨空だったが、午後からは青空も顔をを出して気持ちの良い天気に。予報では週末は雨マークのようだ。ぐづついた梅雨空の下で午前中は恒例のグラウンドゴルフ。会場となる桜公園の駐車場の周りの植え込みでノカンゾウが咲き始めた。数年前までは高い土手一面に黄色のノカンゾウが咲き乱れ、ニッコウキスゲと見間違えるほどだった。雑草の生育に負けて絶えてしまったようだ。今はごく限られた植え込みに写真のような色のものがこの時季に咲いている。ユリ科の花で百合によく似ている。ウチの庭の百合も咲き出した。



トルコ旅行に行く以前の5月の初めころから、熱や鼻水は出ないがセキとタンがひどく喘息のような症状に悩まされていた。旅行中も咳止めの薬を飲み続けていた。先日かかりつけ医にこの話をしたら黄砂アレルギーとのこと。黄砂と喘息、”風が吹けば桶屋が儲かる”ほどでもないが、にわかに結びつかなかった。この時季、かかる人がけっこう多いそうだ。


先生の説明はこうだ。黄砂アレルギーの正体は 3から5月にかけて偏西風によって巻き上げられて飛ばさされた黄砂が、日本上空で下降し、散布するもの。 粒子は直径01ミリ以下と細かく、鼻や口から入って気管を刺激して喘息のような症状をおこす。



動植物の世界ではブラックバスとかセイダカアワダチソウのような特定外来種が固有の在来種の生態系を損なわないように法の網をかけている。駆除もしている。花粉症と同様に外来の黄砂に対してはマスクをするなどといった自衛策しか防ぎようがないだろう。ゴビ砂漠タクラマカン砂漠に植林するにしても気の遠くなるはなしだ。それより、何より、砂漠から偏西風に乗って東に来る砂漠の砂が中国沿岸部を通過するときに汚れた化学物質を付着させないようにしてもらわねば。放射能なんてもってのほかだ。