スーパーから萩を覗く

地方都市に行くと観光スポットはそこそこに住宅街を歩くことが楽しい。その町の住人のふりをして。数年前の京都ひとり旅のときも町屋とかいかにも京都然していない、それでもやっぱり京都だなあと時折思わせるよなおうちばっかりの中歩いてたら迷子になりかけたことがあった。
スーパーも勿論覗く。品揃えをチェックするのが楽しい。野菜の産地を知ったり、お菜だったら呼び名が違ったり、主力商品が違ったりする。例えば高松ではわけぎがずらりと並んでた。うどん用。うどんコーナーも充実してたなあ。
あとお味噌も必見コーナー。米味噌でも色の濃度の違いあるし、私の感覚では隅っこにちょこっとある白味噌赤味噌がまんなかにある地域もあるわけで。萩では麦味噌が多かった。
そして魚。港町だから当然充実してた。どの魚も見るからにいきいきとしてて何しろ安い!
東京ではめったに見ないノドグロがスーパーに!そしてキンタロウという魚、はじめて見た*1。小ぶりで赤い鱗、これが普通に食卓に並ぶのかー!山育ちの私には信じられない光景。
夜ご飯を食べに入った店、地元のひとが通うような居酒屋でキンタロウの塩焼を食べることが出来た。身がぎゅっと締まっていてほっくりほくほく、ノドグロの刺身も脂が乗って甘くって、旨かった!

「スーパー」といえども地元企業がやってるとこと全国チェーン店とでは訳が違う。どちらも商店街衰退のひとつをつくったかもしれないけど、前者は地元密着だの品揃え、後者は店名は知らなかったけど中身は東京でいつも使うとこと変わりなかった。

海を見に行く

どこか海の近くに来ると地平の広がりを感じる。潮のニオイがする。と思っていた。しかし萩も海辺の街だというのにソレがまるでなかった。言われなきゃ見事に整備された真新しい道の向こうに海があるとは思えない。
菊ケ浜へ出る。一気に目の前に広がるすーっとした白い線と青い面。人はいなかった。浜は白く海は透明で空はもうじき暮れていく。極めて日常の日々が続くこの街で見るこの光景は、頭に描いてきた海そのものだった。


   イカが岸に!!
そして日が暮れていく。
(まだまだ続きマース)