ユーカリの丘の上で


この駅名を見たら誰でも気になりますよねえ。ということでいよいよ私めも上陸。そもそもこちらは「ユーカリが丘」という街であります。

1971年に不動産会社の山万が開発を始め、1979年に分譲が開始されたニュータウン。都心から約38kmの距離に位置する典型的なベッドタウンで、都市機能のハード面とソフト面の両方を山万が整備し、通常のニュータウン開発手法である「分譲撤退型」ではなく、長期的な街づくりを前提とした「成長管理型」の開発が行われている。
wikiより抜粋〜

で、なんで「ユーカリ?」かというと

「自然と都市機能が調和した21世紀の新環境都市」を創ろうと決意し、殺菌作用や空気の清浄作用があり、環境にやさしいユーカリの木に着目しました。
ユーカリが丘公式サイトより抜粋〜

え? そういうことなの…。その土地の歴史や風土に絡めたネーミングではなく、まったく新しい都市を創る際の「象徴」としてのネーミング。そんな「由来」もよくある設定ではあるけども、70年代後半の話だからいわゆる「コアラブーム」に乗じたものじゃないのね!(コアラが日本にやってきたのは1984年)

そしてこの街には「ユーカリが丘線」というモノレールが走っているのです(鼻息)!

こあら号!開業10周年の1992年に付けられたそう。すでにコアラも定着してるし「ユーカリ」にちなんで「コアラ」ってなったわけですな、きっと。


駅前はSCと大規模マンションがある最近の新興都市な雰囲気。

出発。見下ろす風景は色の濃い青空の下、広大な土地を切り開いて造成された様が見て取れました。



そうそう、この路線、各駅名が特徴的。

ってええ?って、シンプルすぎっつーかなんというか。わかりやすい。
環状運転で『ユーカリが丘駅 → 地区センター駅 → 公園駅 → 女子大駅 → 中学校駅 → 井野駅 → 公園駅 → 地区センター駅 → ユーカリが丘駅』と6駅のみ。距離にして4.1kmと短いけれど、住民の生活の足となり支えているのです。
駅名も”新たな名称を募集”したものの、「変えないでほしい」との意見が多数寄せられたためこのままだそうです。まあ、いきなり変わってもねえ、というのが素直なトコロでしょうか。


住宅の横をすり抜けていきます。

あっという間に戻って来ました。

ホームにこういうの、お約束ね。

なんともファンシーなネーミングの、いわゆる郊外の新興住宅地然とした街だけど、分譲開始から30年強たった今もまだ「出来上がっていない」街という印象がありました。他の私鉄沿線の住宅地とはどこか違う。東急沿線などはもっと「抜け目なく」「ギラギラした様」が感じられるんだけど(あくまでも個人的意見)、この街は開始当時からの家並みがあると思うと新し目な家々もあり、「スキマ」も多くて、その入り交じリ方がなんというか、時代を明白にさせないゆるやかな感じだなあと思っていたら

ユーカリが丘では、毎年の分譲件数を一定に決めており、コンスタントに若い世代を入居させることで、居住世代を分散化するように配慮されている。このため、日本各地のニュータウンで急速に進んでいる住民の高齢化による過疎化が起きにくくなっている。また、ユーカリが丘地域内での住替えを簡単にするための「ハッピーサークルシステム」が整備されており、生活スタイルに合った住替えが容易になる配慮がなされている。これも、居住世代を分散化する配慮の一環である。

という街づくりが行われているのだな。ナルホド。街がそのまま時代に流されるのではなく、移り変わることを促す。「考える街」というコピーもうまく突いているように思う。

いつもとチョット違う列車紀行でありました。

そうそう、この街へ行くにあたって東西線直通の「東葉高速鉄道」を使ったのです。西船以降、初めて乗ったヨ!この路線は「東海神」「飯山満」というステキ駅名があるのです。「海神」は船橋市の地名で「日本武尊が当地へ賊徒平定に来た時、海上に光り輝く船があり、近づくと柱に神鏡が懸かっていた。それを浜に持ち帰り祀った場所であることが由来という伝説が有名(wiki情報)」って凄い!「飯山満」は「はさま」って読むのね。そう読めなくもない…。