柳本浩市展

昨年急逝した柳本さんが残したコレクションを公開する展覧会へ。
http://www.interior-joho.com/lifestyle/detail.php?id=3802


会場の倉庫に入るなりウワッとした。カラフルな雑貨やみっちり詰まったファイルを付きっきりでつぶさに見る気にはなれず、年表や語録、インタビューから読み取ろうとした。そうでないと息が出来なかった。奥のスペースではビデオ上映される数年前のトークショーで柳本さんが自らのコレクションを今後どうしていきたいか語っていた。ギッチリ並ぶ”陳列物”。それらを次々とスマホデジイチで撮る人々。目眩がした。
呆然としながら外へ出ると強く照りつける太陽が体を刺し、近くの小学校から運動会の歓声が聞こえてきた。

ぐいんと弧を描く坂道の向こうに見えるマンションは山のようだった。谷底となる暗渠である緑道を歩きながら悶々としてしまい、圧倒的な物量を目の前にしてお腹いっぱいなのになんだか空虚で、恐ろしくて、よくわからない感情が溢れてきて泣きそうになってしまった。いったいなんなんだろうこれは。

多岐に渡るあまりにも膨大な収集品は元々細かなカテゴライズをしていない分、非常にパワーが強いうえ、柳本さんご自身のパーソナリティを存じ上げないので、面識がない方の脳内を覗いてしまった!と、いけないものを見た気持ちに苛まれたのだと、なんとか区切りを付けた。


先程見つけた、2005年に開催されたトークショーレポが興味深かったので → http://harax.jugem.cc/?eid=343
ここに書かれた逸話は、今回年表に記載されていました。


思うことはまだまだあるのですが、今日はこのへんで。たぶん続きを書くと思います。