[船橋]第52回日本テレビ盃(統一GII)|優勝:サカラート|父:アフリート|生産:早来町・ノーザンファーム

 9月23日、船橋競馬場で行われた日本テレビ盃(統一GII)は、一番人気に推されたサカラート(牡5歳)[秋山真一郎騎手、石坂正厩舎(栗東)]が、2番手追走から直線で抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:51:8。

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 逃げた3番人気のナイキアディライトが流れ込んで2着。2番人気のアジュディミツオーは、さらに2馬身差の3着。

 勝ったサカラートは、父アフリート、母スカーレットレディ(母父サンデーサイレンス)という血統構成。北海道・早来町ノーザンファームの生産で、馬主は(有)サンデーレーシング。2歳の11月にデビューし、3歳時までは条件戦を走っていたが、着実に勝ち星を重ねて4歳時にの灘S(OP)でオープン勝ち。その後は休養に入っていたが、今年に入って平安S(GIII)で戦列に復帰。その後、東海S(GII)で重賞初制覇、続くブリーダーズゴールドC(統一GII)も制し、これで重賞3連勝となった。

 サカラートは、ここへ来ての連勝で完全に本格化した印象。自分で競馬を作れるだけに、レースぶりも安定している。あとはGIクラスで底力の争いになった時にどうかだろう。

 ナイキアディライトは、ハナを切っての単騎逃げで一応自分の競馬ができた。ただ、競り合いになって頑張れるタイプではないだけに、相手が強くなるとどうしても展開の助けが必要になってしまうということだろう。

 アジュディミツオーは、ドバイワールドカップ(首GI)以来の休み明けだったが、完調とはいえないまでもそれなりに仕上がっているように見えた。そもそもこのクラスの相手には取りこぼしてはいけない馬なわけで、今回のレース内容には正直ガッカリ。好位の内で抑え込んでの競馬となったが、結果的には完全に矯め殺しの内容。そもそも自分で競馬を作って相手を捩じ伏せるのがこの馬の持ち味で、矯めれば切れるという馬ではないはずなのだが。次回はこの馬らしい積極的な競馬を見せてくれると期待したいが、内田博幸騎手はここのところJRAに参戦する地方騎手が陥りがちな「矯め殺し病」に罹患している感があり、どうにも心配なところだ。(文責:ま)