『仮面ライダービルド』第32話「プログラムされた悲劇」

またカシラの農場の従業員人質にされてんのかよ・・・・・・と思ったら、幻徳が助けてくれたよー!
と思ったら、内海にスイッチ拾われてビリビリアーーーーーー!ってなって変身解除って、え?内海が今押したのって「消滅チップ」とやらのスイッチじゃないの?ビリビリしてただけで消滅してないけど?何回かのビリビリで消滅とかそんなシステムなんですか?(ていうかビリビリされたぐらいでローグは変身解除しちゃうのに、クローズマグマの必殺技受けても変身解除しないスタークって事情(理由)はわかるけどさすがにいくらなんでも不自然が過ぎると思うの・・・)。
でもカシラにはもう「カシラ」と呼んでくれる奴らがいないんだな・・・と思ってたんで、猿渡ファームのひとたちが今も変わらず「カシラ」と呼んで慕ってくれててよかったなーと思う間もなく今度は東都首相が人質ですかよ。
さすがに人質続きで芸がなさすぎるんで(いや、ローグの存在を忘れてたってのは笑うしかないけど)、幻徳には何か考えがあるんだと信じてるわよ!。
あ、ていうかカシラは仲間たちを助けてくれたのが「パープルの仮面ライダー」だと知ったわけで(そこで「紫の」と言わず「パープル」と言うところになぜかカシラの部下味を感じるw)、それはつまりローグに借りが出来たということになるわけで、幻徳とカシラの間に物語が生まれる下地が出来たわけか。やだこれは超楽しみ!。
それから万丈のウジウジ、いくら万丈だって「人間じゃない」なんて言われたら悩むのはいいんだけど(万丈は人間じゃないのかもしれないけど、万丈に「お前人間じゃないって」と言う戦兎は人でなしで間違いないと思うのw)、カスミに対して「敵討ちとかいう次元じゃなくなっちまった」ってそれは違うだろうと言いたい。前回の感想でわたしも“今更カスミの敵討ちとか言われてもとしか”と書きましたが、それは視聴者目線での話であって、万丈がそれを言うのは違うだろうと。だって万丈の言ってることってカスミの敵討ちなんてやってる場合じゃないってことでしょ?。
自分が人間でないこととカスミの敵討ちは別の話でしょうよ。自分がなんであれカスミの敵討ちは敵討ちでしょうよ。戦兎ならともかく万丈はそういうところ悩まないというか、自分のこととカスミのことは別問題だと“解ってる”ヤツだとわたしは思ってるんだけど。
なんだかんだ言いつつもSOSの知らせを受け戦場に駆けつけたわけだし、スタークに対し愛と平和のために戦う宣言したのも結構だけど、わざわざ台詞として言わせたからには(今までどうでもいいと思ってたけど)カスミの敵討ちについてきっちりケリつけてもらいたい。

『ブラックペアン』

大門未知子だったら2千万は当たり前に吹っかけてくることを思えば1千万とか半額じゃん!お得じゃん!(未知子の場合はやはり晶さんの取り分が入ってるんだな)と思っちゃうよねw。
で、ブラックペアンてこんな話だったっけ・・・?ということよりも、手術室内の渡海が誰よりもちっちゃくって、誰かお立ち台持ってきてやれよ・・・と、でもお立ち台乗ってる渡海とか台無しだよな(台だけにw)・・・としか思えなかったんだけど、でも荒瀬(医龍のサダヲ)はお立ち台乗ってても超カッコよかったからやっぱり渡海はお立ち台使ったほうがいいんじゃないかな?
ていうか身長よりもなによりも声ですよ声。オペ室で怒鳴るのはもちろん指示を出す声が軽いのなんのって・・・。この役に於いてこの迫力の無さは致命的だよ・・・。
そのせいなのかなんなのか、竹内涼真が実際・必要以上に図体デカイだけの無能に見えるし、ざわついてる気配を察知してモニター室に忍び込みそういうことかとニヤリするところまではよかった孝太郎さんも初回から失敗するのはともかく手術中に手をぶるぶる震わせるとかダメさ全開だし(そういうキャラならいいけどだってこれ高階なんだよ!?)、あらゆる面で組み合わせや相乗効果が悪い方に出ちゃってるよコレ・・・。ニノと内野さんの対決とか「画」として成立しないって。
ニノは別に悪くないと思う。外科医ってカッコいいイメージあるけど言ってしまえば職人だからさ、手先が器用すぎる手術(技術)オタクだと思えば合ってなくはないと思うの。でも「天才外科医・渡海征四郎」となるとそれは違うだろうってことなのよね。ニノで外科医はいいけど渡海じゃねーだろうと、そういうことなんだと思う。
小さな巨人長谷川博己岡田将生はそれでも並び立つ二人の超絶カッコいいスーツ姿と顔芸頑張った!で最終的にネタドラマとして結果を出すことができたけどそこいらへんにも期待できそうにないし、これは相当頑張らないと数字的には厳しいことになるんじゃないかな。

『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』第2話

あれ?西田敏行船越英一郎は親子じゃないんだ?。てっきり親子で父が会長に退き息子が社長になりましたという典型的な同族企業だと思ってたんだけど、そういうことじゃないのならば社長はまず温室みたいな会長室でお茶飲んで喋ってるだけの会長をまずどうにかすべきじゃなかろうか。
そして今回椿眞子がやったことはリストラじゃないよね。会社に損害を与える不正を行っていた社員を懲戒免職ではなく「貴方には会社を辞める権利があります」って自主退職にしてやり退職金も支払ってあげた(んだよね?)わけだから、むしろ寛大な処置と言っていいだろう。ますますこのドラマが何を描いているのかわからなくなりましたが明らかに“暗躍”してるモロ師岡和田正人が気になるのであと1話は見ようと思う。

佐藤 究『QJKJQ』

QJKJQ

QJKJQ

第62回江戸川乱歩賞受賞作です。乱歩賞作品はなるべく読むようにしているつもりなのですが何故だかこの作品は受賞したことも含めて知らずにいまして、タイトルに惹かれて手に取った2作目の「Ank: a mirroring ape」がすこぶる面白かったんで期待しまくりで読みました。
『一家全員猟奇殺人鬼』という設定は陳腐とすら思ったわけですが、それが一人の少女の抑圧、世界規模の研究組織の存在、父と娘の関係性と、局面が変わるごとにアクロバティックでダイナミックな展開を見せるところに「Ank〜」に通じるものを感じました。タイトルにそういう意味というか仕掛けがあったとはね。
ていうか上から目線の物言いになりますが、このひと2作目で超化けたな!!。物語の根幹・根底にあるものには共通性が見て取れる気がするのはそれとして、小説としての読みやすさであり面白さがガン増ししてる。陳腐な設定と書きましたが一家全員殺人鬼とか「Ank〜」と比べて「QJKJQ」のほうがとっつきやすさというとちょっとなんですが内容が想像できる?という意味では間口が広いように思うんです。でも「QJKJQ」は読めば読むほど迷路に入り込んでしまうのに対し「Ank〜」はぐんぐんとパズルのピースが嵌り物語が広がっていく。テーマの違いとかそういうの抜きにして、単純に小説としてひとっとびにまさに「進化」を遂げたのだなーということがこの作品を読んでわかりました。これからもずっと追いたい作家さんです。