大磯


 午前中、歯医者。先週、奥歯の根の奥にある化膿部分へ治療の先端が行きつかず、完全治療を断念するという方針を伝えられて、今日は病根をそのままに修復するものと思っていたら、なんと最後のトライでとうとう歯医者の言うところの「開く」(トンネル開通みたいだ)ことが出来たらしく、一転治療が進展した様子。来週も継続治療となる。あーよかった。

 加賀乙彦著「夢見草」のあと瀬川深著「ミサキラヂオ」を読書中。楽しんでいます。

 歯医者のあと、小出川沿いの梅の並木に咲き始めた紅梅や白梅を眺めつつ自転車でのんびりと近所を周回。梅の木には目白が来ている。それをみた散策中のおじさんが「あっ、うぐいすだ」と言っている。

 午後、自家用車のアクセル応答が若干不調のため大磯のいつもの自動車屋さんに持って行く。購入したときに五年間は修理無償なる補償契約をしていた(あるいはそもそもそのサービスが標準で付いていたのかな)ことなどすっかり忘れていたが、そういうことになっているらしく無償でユニット交換してもらう。しかし高温を検知して加速駆動するらしいエンジンのファンの応答が、高温でなくてもすぐに応答してしまっているという指摘があり、また来週来ることになった。部品取り寄せが必要とかで本日は治せないらしい。部品というのはマイコンの載っている基板らしい。修理担当の若者、礼儀正しい。自動車屋さん、結構混んでいる。
 車を修理しているあいだ、大磯の砂浜まで散歩に行く。砂浜に吹流しがあって、これはどうやら、なんか大きなパラシュートみたいなのを背中に結び付けて、大型扇風機みたいなのを背負って、数十メートルの上空を滑空する遊びをやっている方たちが、風の方向を読むのに使っていたらしい(上の写真)。今日は南風でした。
 上空から砂浜で遊んでいる少年少女野球チームの様子とかを見てみたいな。というか写真に撮りたいな。でも高所恐怖症気味なのでとんでもないことです。
 大磯教会ではオルガンの演奏にあわせた子供たちの歌声が洩れ聞こえてくる。のどかだった。

 その後、茅ヶ崎駅近くまで戻り、車を駐車場に入れ、南口のギャラリー「街路樹」へ古知屋恵子+大久保草子(ともに木版画)二人展を見に行く。古知屋さんの新作(あるいはいままで見ていなかった作品)にはいままでの白か黒でなくグレーの部分があって、それが雨模様の空とかに使われていて面白い。日常の幸せの場面の背景に描かれるありふれた電柱や電線や三角屋根の住宅がいいんだよねえ!
 大久保さんの作品は世界各地の小さな神話を次々と語られるような感じで、不思議である。なんというかな・・・やっぱり神秘的ということなのか、原初的な自然信仰の表現というのか、とても興味深い。
 二月下旬まで開催しているのでまた行ってみたいと思いました。