日本橋をうろうろと

寝坊してしまったので、目黒のおこもりはパス。昼過ぎに家を出て、日本橋三井記念美術館で開催中の「三井家のおひなさま」という展覧会を見る*1。ウーン、思っていたのよりは、新しいひな人形が多くて、ちょっと期待とは違ってしまった。でも、すばらしい細工が施されたひな道具の数々を間近で見る事ができたので、まぁ、いいか・・・。常設展示の中に「ノンコウの茶碗」があって、「これが『金明竹』に出て来るアレか・・・」と、意外なところで意外なものに出会えたし。
それから、時間があったので、日本橋に戻ると、東京マラソンの一般参加の人たちが、まだまだ走っていた。COREDOで買い物を済ませ、地下のお店のお茶漬けセットで昼食。それでもお友達との待ち合わせには、まだ時間があったのだけれど、休日の日本橋っていうのは、本屋さんも休みだし、下手にウロウロすると、時間に遅れそうなので、待ち合わせ場所のフレッシュネスバーガーに行って、本でも読んでいようと思ったら、なんと、昨年末で閉店しました、の張り紙。しかたないので、お友達に「近くのタリーズにいます」と電話で連絡。
お友達が到着するまで『水曜日は「狐」の書評』を久しぶりに読み進める。今日は、「伝の会」という長唄ユニット?の演奏会をお江戸日本橋亭で聞こう!というのが目的。「ずいぶん、早かったのね」とお友達に言われたので「三井記念美術館で・・・」と報告。しばしおしゃべりの後、日本橋亭へ。
前売り完売とのことだったので、さぞかし混み合っているのでは?と思ったら、意外にゆったりとした席の配置で、あまり窮屈な思いをすることもなく、楽しく長唄を聴かせていただく。
終わってから、お友達と晩ご飯でも、ということになり、COREDOのレストラン街にあった、京のおばんざい屋さんで食事をしながら、あれこれとおしゃべり。お友達も、落語好きで、歌舞伎も好きで、長唄もお稽古しようかな?と言っている人なので、その辺の話題が中心に。
コース料理(一人3,500円)で、満腹になったところで、本日はお開き。地下鉄の駅で別れて、帰宅。あー、ちょっと食べ過ぎちゃったかも・・・。

「伝の会」本公演・しなやか編@お江戸日本橋亭

去年、立川志の吉さんをゲストに、同じ日本橋亭で、一度、伝の会のライブは聴かせていただいたのだけれど、その時は、お三味線だけの演奏。お唄入りを聴かせていただくのは、今回が初めて。

  • 「岸の柳」唄・杵屋三七郎
  • 「五色の糸」唄・杵屋勝彦、杵屋三七郎

休憩

  • 「蜘蛛拍子舞」唄・松永鉄十郎、杵屋勝彦、杵屋三七郎

とにかく、「蜘蛛拍子舞」がすばらしかった!! 鉄十郎先生のお噂は、伝の会の鉄九郎さんのお書きになった日記で拝読していて、それだけで「いいなぁ〜」と思っていたのだけれど、今回、お唄を聴かせていただいて、すっかりヤラれてしまった・・・。コンディション万全という訳ではなかったとのことだったけれど、そんなことは全く感じさせない、芸の力で、グイグイと引き込まれた。「蜘蛛拍子舞」って、ステキな曲だったんだなぁ・・・。

長唄全集(十八)岸の柳/松の翁

長唄全集(十八)岸の柳/松の翁

岸の柳

岸の柳

長唄全集(二十三)蜘蛛の拍子舞

長唄全集(二十三)蜘蛛の拍子舞