夢想灯籠ゲーム紹介イベント

一ヶ月の間に二回もアキバに足を運ぶなんて自分にとってはなんと珍しいことか……w
そんなわけで行って参りました。「夢想灯籠」というゲームの紹介イベントへ。
やはり「FOG」開発の「輪廻転生」「伝奇AVG」と言われたら流石に食いつかずにはいられない自分なので。
話中でもその「久遠の絆」を当然意識され、比較されることは重々承知らしかったが、10年という年月を経て、世間でも「久遠の絆? 何それ?」と思われるくらいに移り変わったが故に、気持ち新たにようやく出せた感じだ……というのが、スカ社長こと宗清さん談。


夢想灯籠公式WEBサイト


さて、今日のイベントでの大まかな内容は以下の通り。


【シナリオ】
黄泉に堕ちても 守りたい人がいる

東北のとある地方の田舎村(「杜の都テレビ」というテレビ局があるらしいので、仙台……まではいかずとも宮城県の話なのかな?)で行われる「灯籠流し祭」と呼ばれる伝統行事を間近に控えた頃に起きたとある事件……「鬼」が人を襲い、主人公が巻き込まれるところから始まる物語。
主人公はなんとか一命を取りとめた後、己の一族の使命「鬼退治」のことを聞かされ、リベンジのために稽古に切磋琢磨する。
そして再び鬼と相まみえるのだが、鬼の力は強大で、辛くも妥当するものの、意識は暗き深淵の中へ……。
その深淵の中で主人公は一人の少女と出会う。


というのが冒頭部分。
「輪廻」で「鬼」と来たら思い出すのはやはり「痕」。和風伝奇モノの原点とも言える作品かもしれないそれが発売されてからもう10年以上。故にこの設定ももうありきたり、使い古されたと言われても仕方ないものではあるが、肝心なことであり期待すべきはその先。現状ではまだ何とも言い切れないが、ありきたりの伝奇になってしまうか、また一つ興味深い作品に仕上がるかはやはりシナリオ次第になるだろう。
また、シナリオはどうやら「全9章」構成ということになり、四人のヒロインの好感度でそれぞれルート分岐という形になるようだ。
久遠の絆は各キャラ15時間くらいかかるほどの長編だったが、今回の作品はどれくらいのボリュームになるかも大いに期待すべき点であると同時に、PSPであるが故に小ボリュームになってしまわないかは不安でもある。


【キャラクター】
攻略対象は四人。


・各務(CV:沢城みゆき(ドラマCD))
無口クール系に見えて本当は感情豊か(らしい)不思議な雰囲気のメインヒロイン。
真っ黒な衣装に真紅の瞳、身に纏う鎖、包帯、足枷……と意味深な要素全開のキャラデザ。
また、イベント初っ端で流れたPVのナレーションの声がみゆきちだったので「おぉ!?」と思ったが、どうやら特典のドラマCDでの話とのこと。まぁ、ブロッコリーも多少関わっている故のちょっとしたおまけという感じか。


・阪上舞(CV:沢城みゆき(ドラマCD))
主人公の幼馴染みで、気配りがよく利き、喜怒哀楽のはっきりした行動派ヒロイン。周りにはバレバレだが実は主人公に惚れているというのはお約束。
神社の巫女なので前世などでも色々と大きな要因ではあると思われるが、基本的には日常代表な感じか?
で、みゆきち一人二役……ドラマCDだけってのが悔やまれる。そしてみゆきちなら二役やっても完全別キャラとして演じられるであろう。あぁ、書けば書くほど悔やまれるw


・黒木真琴(CV:田中理恵(ドラマCD))
地方テレビ局の敏腕制作ディレクター。
主人公より7歳年上のお姉さんキャラであり、明るく勝ち気で、小悪魔的な性格の魔性の女でもある。
主人公とは事件のインタビューなどで関わってくると思われるが、現代における事件解明だけに留まるか、はたまた前世においても関わりがあるか?


・灯(CV:植田佳奈(ドラマCD))
明朗快活、天真爛漫なロリな少女w
彼女には実は重要な秘密があるということだったが、そんなものは名前にタイトル「灯籠」の「灯」の字が入ってる時点で分かりきっているw
自分の予想では恐らく上記3キャラエンド後の最終シナリオとしてこのキャラルートがあるのではないかと睨んでいる。


・阪守鷲志(CV:前野智昭(ドラマCD))
本作の主人公。熱血漢で大人の女性が苦手。私欲がなく、自分のことより相手優先の信条を持っているらしい。
また、瑠璃玻璃焔天流(るりはりえんてんりゅう)剣術の使い手……なのだが、このネーミングにはもはや突っ込むまい。
タンクトップな肉体派ではあるが、決してホモキャラではないとことw


・逆枝将一(CV:保志総一郎(ドラマCD))
主人公の親友であり、同じ剣術の使い手。一見軟派っぽいが、非常に知的で思慮深い。
幼馴染みの舞に惚れている。決してホモキャラではないw


……とまぁ、ドラマCDの声優陣はこれでもかというくらいに豪華。さすがにこれをゲーム本編では使えないか。いくら日本一、ブロッコリーとの三社協力体制とはいえ、FOG自体超マイナーで小規模の会社だしね。残念だ。


【システム】
やはり一番大きいのは「立ち絵を一切使わない」AVG方式ということだろう。
従来は背景、立ち絵、テキスト部分という三つを組み合わせ、要所要所でイベント絵というオーソドックスな形式だが、このゲームは全て背景かイベント絵(+効果絵)でまかなうという。故にCGの総枚数は500以上とのこと。
立ち絵をなくすなんてことはよほどのことじゃなきゃできないだろうに、それをやるってことはよほど自信があるのだろうか。
確かに期待は大きいが、現時点では不安の方が大きい。シナリオでも述べたが、ビジュアルにこだわるあまり、テキストが短くなり、ボリュームも減るんじゃないかという懸念が拭えない。

あと大きなポイントが、AVG形式でありながら、実はなんと戦闘要素をゲーム形式で含んでおり、一言だけ公表された情報として戦闘は「カードバトル」で行われるらしい。
FOGだけならありえない話だが、こういうところは日本一ソフトウェアが絡んでるなぁという印象。


【曲】
テーマ曲を歌うのはゆいにゃんこと榊原ゆいさん。
今日のイベントでも登場してテーマ曲「剣の舞」を熱唱してくれた。
和テイストをベースにしつつもテクノっぽいと言うか何と言うか。かなりアグレッシブでアップテンポな曲に仕上がっているかと。メロ部分は抑えつつ、サビから一気に感情を出してくる感じでなかなか良い感じの曲でした。
が、一言で言ってしまうと「いつものゆいにゃんの曲だな」と。
まぁ本人も曲を初めてもらったとき「これ、ElementsGardenの菊田さんの曲でしょ?」と、さも当然のように聞き返したらしい。
しかし、ゆいにゃんは間近で見たりするのは初めてだったが、もう随分とこういう表に立った話すのに慣れてるなという印象。ブログ上でオタ芸禁止とかきっぱりと言い切れるだけのことはあるということか。


こんな感じのセールスポイント紹介と歌披露にて本日のイベントは終了。
発売は来年の冬(1〜3月)目安で、どんなに遅くても5月くらいには……とのことでした。
とりあえずは今後の情報に期待。そして、新型PSPでも購入しておかないと。