「百合アンソロジー ひらり、」(新書館)は2010年4月24日発売

百合アンソロジー ひらり百合アンソロジー ひらり

新書館 2010-04-24
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

新書館から新たに創刊される百合アンソロです。本日予約。Amazonを見る限り、作家陣は、

  • 雨隠 ギド
  • 橋本 みつる
  • 御徒町
  • TONO
  • 未幡
  • 石堂 くるみ
  • スカーレット ベリ子
  • 前田 とも
  • 茉崎 ミユキ
  • 仙石 寛子

といった面々(敬称略)のようです。

2011年度より、台湾で同性愛が教育要綱に

2010年3月7日、台湾の教育部が、2011年度から小中学校の教育要項に同性愛に関する内容を盛り込むと発表したというニュース。
これは性別平等教育の一環となる予定で、生徒達の人権意識を高め、反差別の大切さを教えることが狙いだとのことです。

なお台湾の教育部は、2008年と2009年に、既に性的指向についての教師用指導ガイドを製作しているんだそうです。また、2010年度には、同性愛についての教材を作成するのみならず、小中学校の教師を対象とした教育セミナーも予定しているとのこと。

ちなみに台湾では、2004年に学校でのジェンダー性的指向に基づく差別を禁じた「性別平等教育法(Gender Equality Education Bill)」が議会を通過しています。しかし、Earth Timesによると、それでもなお「同僚や学校当局の反対を恐れて、教師が生徒達と同性愛についてオープンに話し合えない」という傾向はあったんだそうで、地元の同性愛者の権利団体は、今回の教育部の発表を歓迎しているとのことです。

すごいな台湾。さすがは「台湾プライド」の開催地だわー(参考:アジア最大のプライド・パレード「台湾プライド」に2万5千人が参加 - みやきち日記)。日本もこれぐらいやればいいのにと思います。

シンガポールのイベント「ピンク・ドット」第2回は2010年5月15日開催予定

あらゆる人の「愛する自由」を訴えるシンガポールのイベント「ピンク・ドット」の第2回が、2010年5月15日に同国Hong Lim Parkで開催されるというニュース。

LGBTのみならずすべての性的指向の人を歓迎するこのイベントには昨年2500人もの人が集まり、大盛況だったと聞いています(参考:シンガポールで性の多様性を祝うイベント「ピンク・ドット」が成功(追記1件あり) - みやきち日記)。
去年の様子を伝える動画をもう1度貼っておきますね。

なお、今年は「親族や家族をたたえる(honour)」というテーマが大きく取り上げれられる模様です。以下、公式ブログpinkdot.sgより引用。


そう、全ての家族は異なっています。祖父母、両親、子供、きょうだい、おじさん、おばさんなどには、同じ人はひとりもいません。
わたしたちは、どんな人もユニークな存在であるとごく自然に認め、受け入れるからこそ、あらゆる人とさまざまに心を通わせるのです。
では、「性的指向」が、あなたの愛する人をユニークなものとしていたらどうなるでしょう。あなたはゲイの両親や、子供や、孫や、きょうだいや、いとこや、甥や、姪に、無償の愛を注ぎ続けますか?
Yet, every family is different. No two grandparents, parents, children, siblings, uncles, aunties, etc, can be exactly the same.
We relate to everyone differently precisely because we recognise and appreciate, quite naturally, that every person is unique.
So what happens when "sexual orientation" is a trait that makes a loved one unique? Will you continue to love your gay parent, child, grandchild, sibling, cousin, nephew or niece unconditionally?

というわけで、家族・親族による支援や受容の大切さを呼びかけるイベントになるみたいですね。こういうテーマが出てくるところが、いかにもアジアらしくて興味深いです。

なお公式ブログによると、3月28日(日)には「ピンク・ドット」の資金集めのためのお茶会が開かれるそうです。時間は午後3:30〜6:30、場所はHouse / Barracks Café(8D Dempsey Road, Singapore 249672)、ドレスコードはピンク、参加費は50シンガポールドル。詳しくは以下のURLをどうぞ。

余談ですが、あたしはこの公式ブログのプロフィール画像(右上の方にあります)が好きなんですよ。真っ黒な「FEAR」(恐怖)と「IGNORANCE」(無知)の化け物の間でけなげにぷるぷるしている小さなピンクの丸、これが「ピンク・ドット」のイメージキャラクターなんですね。「かっこいい正義の味方が悪を討つ」とかじゃないところがすごくいいと思いました。このイベント、今年も成功してほしいです。