風邪の予防 風邪の理由

感冒とは何か(岡田茂吉師論文です)

結核の正体』昭和18(1943)年11月23日発行

 吾人が社会生活をする上において、風邪を引かぬようにする事の可

能であるや否やをまず考うべきである。恐らくこれは絶対不可能であ

ろう。何となれば、風邪を引くという事は寒い思いをするためとされ

ている。ゆえに就寝の際寝衣(ねまき)を着替える事、起床の際衣服

に着更える事、入浴の場合または降雨や寒風の際の外出等々はいずれ

も風邪引きの機会ならざるはないであろうから、かような機会を一日

といえども全く避ける事は何人といえども至難であろう。

 これについて私は、世人のあまり気付かない点を説いてみるのであ

る。それは実際上、必ずしも寒い思いをしても風邪を引かない場合も

あり、また風邪を引く場合もある事である。それはいかなる訳かとい
うと、寒い思いをしても風邪を引かないのは全然熱のない時である

が、寒い思いをして風邪を引くのは、実は微熱がある時である。その

理由はこうである。微熱があって風邪を引くという場合は、実は風邪

を引きかけている時、すなわちその前駆としての微熱であるから、そ

の場合寒い思いをしてもしなくても風邪を引く事になっているのであ

る。また特に微熱のある場合は、寒い思いをしなくとも悪寒があるか

ら、どこにいても、厚着をしても非常に寒いのである。

 しかしながら、ここに特に知っておかねばならない事がある。それ

は気候がかわり、寒気に触れる場合、その寒気に順応すべく自然浄化

作用が発生する。そのための感冒もあるが、これは予防は不可能であ

る。

 以上のごとき理由を考うる時、風邪に罹らないようにする事は、絶

対不可能である事が知らるるのである。従って、風邪を引かぬように

注意するなどという事は出来ない相談で、なんらの意味をなさないば

かりか、むしろ神経的になるという悪影響さえこうむる訳である。私

は思う。およそ世の中に注意によって風邪を引かぬように出来得る人

が一人でもありやという事である。

 そもそも、感冒とはいかなるものであるか。医学においては今もっ

て原因は不明とされている。しかし私は、私の見地から概略説明して

みよう。まず人間の健康及び不健康とはいかなる原因によるかという

と、それは血液の純不純によるのである。すなわち健康とは浄血の持

主であり不健康とは濁血の持主である。しかるに幸いなるかな、濁血

者といえども人体は不断に浄化作用が行われつつあるから、その結果

として血液中の汚濁分子は一定の局所に集溜凝結する。すなわちさき

に説いたごとき第一浄化作用であり、次で第二浄化作用が起こり、凝

結毒素の排除作用が始まる。これを称して感冒というのである。そう



して発熱によって凝結毒素が溶解し、液体化し、喀痰となるが、喀痰

は一旦肺臓内に滞溜する、それを咳嗽というポンプ作用によって吸出

排泄する、この理によって、感冒とは最も簡単なる浄化作用にして、

これあるによって濁血者も浄血者となり、健康は増進さるるのであ

る。ゆえに結核防止の第一条件としては出来るだけ感冒に罹るように

する事であるに拘わらず、右の理に不明である医学は、反って感冒

悪化作用と誤解し、極力浄化抑止をするのである。この理によって、

結核蔓延の主なる原因としては、感冒に罹らぬようにしたり、せっか

感冒に罹っても、薬剤その他の方法をもって浄化作用停止を行う。

そのためである事を知らねばならないのである。

 ゆえに、感冒とは、神が人間に与えた大なる恩恵であると共に、自

然的生理作用ともいえるのである。
岡田茂吉師の御論文です 




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