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結核

サイエンス

結核

けっかく

結核菌(Mycobacterium tuberculosis)によって引き起こされる感染症

結核菌は1882年細菌学者としてノーベル賞を受賞したロベルト・コッホが発見。熱と紫外線に弱い。長さ1〜4ミクロン(千分の1mm)幅0.3ミクロンの細菌。分裂の頻度は毎10〜15時間。世界において、HIVの次に死者の多い感染症である。

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http://www.yoshida-pharm.com/text/04/4_4.html

結核とは

結核とは「結核菌」を吸い込むことによって起こる感染症です。最初は炎症から始まります。肺ならば肺炎 のような病気です(肺の表面近くに病巣ができれば、炎症の結果 生じた浸出液は肺を包んでいる胸膜からしみ出して胸膜炎となります)。結核菌は肺に巣食うことが多いのですが、 人体のいろいろなところ(臓器)にも病気を起こします。初期の炎症が進むと、やがて「化膿」に似て組織が死んで腐ったような状態になります。この状態の時期が肺結核ではかなり長く続き、レントゲンなどに写 る影の大半がこの状態の病巣です。

Q 結核の原因はなんですか?

A 結核結核菌によって起きるのです

結核菌は結核患者の出す咳やくしゃみの飛沫にのり、別の人の肺に吸い込まれることによって感染します(動物園で人から結核をうつされたサルやシカもいます)。結核菌が肺胞に入ると、まもなく生体の防衛システム(免疫)が働いて結核菌をとり囲み、小さな「核」を作ります。それで「結核」という名がついたのです。大昔は「労咳(ろうがい)」と呼ばれ、明治になってから「結核」が正式名称となりました。ただ、つい50〜60年前までは「肺病」という通 称が使われていました。

Q 典型的な症状はありますか?

A 結核初期の症状はカゼにそっくりなので見過ごしがちです

 結核菌に感染し、防衛に失敗して発病すると、初期のうちはカゼに似た、痰、微熱、寝汗、だるさ等々の症状が出ます。さらに病状が進むと血痰がでたり、喀血したりします。菌はゆっくり、確実に肺を浸食し、空洞は大きくなり、最後は呼吸困難で死亡します。せきが続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。

Q 結核にかかったらどうすればよいですか?

A 結核患者は保健所において登録され、感染源調査として定期外健康診断を実施します。(胸部レントゲン写 真、ツベルクリン反応検査等)また、患者さんの医療負担を軽減するため、結核医療費を公費で負担する制度があります。詳しくは、県内の保健所(支所)へお問い合わせ下さい。

予防法

結核予防5つのポイント

まず、ポイント1:長引くせきには赤信号、早く病院に行ってみてもらいましょう。結核の初期症状かも、です。ポイント2:うつらぬうちにBCG、めっちゃ重要です。みなさん、受けましたね?はい。BCGとはなんでしょう?BCGとは結核にかかるのを防ぐためのワクチンです。えー、簡単にいうと毒性を弱めた牛型結核菌をいれて、軽い結核のような反応を起こさせて、本当の結核菌が後からきた場合に対抗する免疫をつけておくんですねぇ。ようは、あの有名な話、ジェンナーが牛の天然痘ウィルスを人体に植えて免疫をつけさせたのと、同じようなことを行っているわけです。天然痘ウィルスはなくなってしまいましたが結核菌はまだのこっています。なぜでしょう?なぜかというと天然痘ワクチンは一生涯免疫効果があるが、BCGの効果は薄れてしまうからです。なぜBCGの効果が薄れてしまうのかはまだ解明されていないんだそうです。

天然痘ワクチンは100%効果でしたが、BCGは肺結核を50%防ぎ、特に重い結核を80%以上ふせぎます。

乳幼児のころに結核感染すると重い結核になることがおおいので、生後できるだけ早い時期にBCG接種をうけることが勧められています。赤ちゃんの診断は、経験のあるお医者さんでも難しいそうです。

では戻ってポイント3:進んで受けよう健康診断、みなさん、結核検査を積極的に受けましょう。検査には大きくわけて3つあります。ツベルクリン反応検査、X線検査、結核菌検査です。はいみなさん、注目!まずツベルクリン反応について。覚えていますね?忘れちゃったぁ〜という人はこれを機会に、再確認でもしてください。結核菌に感染した人やBCG接種を受けた人の皮膚に結核菌の成分をもつ、ツベルクリン液を注射すると、皮膚が赤く反応します。人体のアレルギー反応をつかって結核感染しているかどうかを調べるのです。結核感染が強ければ強いだけ大きく、硬くなります。ただBCG接種によるものなのか結核感染によるものなのか、区別はなかなか簡単じゃないのです。次に、早期発見に役立つ、X線検査についてです。レントゲンのことですね。90%結核であろうという画像がでてきます。かといって入院や治療の判断にあたって重要視されるのはX線ではなく結核菌検査です。これは薬が効く結核菌かどうかの、検査の前の段階としておこなわれます。患者の痰には多量の菌が入っています。痰に含まれる菌が数千個程度だと顕微鏡で見てもわからず感染しているかどうかわかりません。その場合は痰を培養し増殖させて、初めて菌を証明することができます。問題点は、増殖分裂の速度がのろく、1個の菌が2個になるのに大腸菌だと20分しかかからないのに、結核菌の場合15時間もかかります。なのでこの検査結果がでるまでに2ヶ月あまりとめっちゃくちゃ長くなってしまうので早期診断に大きな問題となっていたのです。しかし!!!最近の分子生物学遺伝子工学の進歩はめざましく、この技術によって少しの菌でも数時間以内に検出することができるようになったのです!

結核菌について