葉桜が来た夏:夏海公司

おもしょかった。男ツンデレ主人公と真面目な宇宙美少女とのボーイ・ミーツ・ガール。宇宙人がやってきて戦争したあと和平を結んでいまは共存してます、という世界の話で、その宇宙人というのが吸血機能を持ってるんだけど、まあ吸血行為自体にはあんまり意味がなかったかな。これがエロゲだったら血液じゃなくて精液だったと思う。というかむしろ精液のほうが理に適ってる。
岡町の可愛さは異常であり、主人公がいらないって言うなら俺がもらっていくんだけど、できればもう少しラブラブして欲しかったな、と思うのです。そもそも作品全体に恋愛要素が希薄で、主人公・学とヒロイン・葉桜でさえまだまだ恋人には程遠いわけで、ましてや学と岡町はあくまでも親友でしかない。せっかくこんだけ青春恋愛的な雰囲気を醸し出しているんだから、やっぱり学と葉桜には、もっとこう運命的な恋ってやつをしてもらいたいわけです。そんでもって岡町は報われない想いをじっと押し殺すわけです。せつねーですね。
で、まあ、どうなんだろう。続編が出るなら、これのもっと青春と恋愛に特化したものを読みたいなと思うんだけど、たぶん出ないんだろうな。どうなるにせよ期待の新人ということで追いかけますよ。