ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

クリスマスプレゼント

 
 今朝起きて、メールをチェックしたら、ある良い知らせのメールが入っていた。


 秋頃、ある本に出会い、是非ともそれを翻訳したいという願いを持った。著者はクリスチャンで内容も信仰に関するものだが、出版社はアメリカのセキュラーな出版社。著者も、読者にはクリスチャンとノンクリスチャンの両方を想定しており、それぞれのこれまでの考え方にチャレンジするようなもの。それは日本のクリスチャンにとってはこれまでのキリスト教界の常識を覆すようなものでもあり、日本のキリスト教出版社がこの本を歓迎するとは思いにくかった。それに、クリスチャンだけでなく、是非ともノンクリスチャンの方たちにも手にしてもらいたい本だった。そこで、一般の出版社からの邦訳出版の道は開かれないものか、祈り始めた。
 私自身は、一般の出版社には何のコネもない。でも、ちょっとコネのある人を知っていたので、その人を通して出版社の方を紹介してもらった。出版社の方は、版権エージェンシーを通して、その本の日本語版のライセンスがまだ空いていることをただちに確認してくださった。しかしながら、その方は他の数冊の本の製作に関わっている真っ最中で、この本については、その後2ヶ月ほど放置状態になった。その間、スモールグループの仲間たちや、数人の友人にも頼んでずっと祈ってもらっていた。もちろん私自身もずっと祈っていた。
 11月の末になって、ようやくこの本を企画会議にかける準備をする時間がもてるようになったと連絡が入った。その出版社では、企画会議を二回クリアしないと企画は通らないとのことだった。私も企画書製作のための資料作りに少し協力させていただき、次の週に会議がもたれた。そして、それからしばらくたって、企画が通ったので版元との交渉を始めますとの連絡をいただいた。
 ここまでくれば、後は一気に決まるだろうと気持ちが湧き立ったのもつかの間、交渉を始めたら、なんと版元側は、普段自分たちと付き合いのある大手の日本の出版社にも打診する、そちらも出版の意向を示せば、両社の間で競りをしてもらう、と言って来た。版元から版権を獲得するためには、アドバンス(前払金)というものを支払わなければいけないのだが、高いアドバンスを払える方の出版社と契約する、ということらしい。担当の方も、こんな流れは初めてだと驚いておられた。

 一瞬、サタンの妨害か!と思ったが、よくよく考えてみると、私の究極の願いは、この本が日本の一般の出版社から出版されることによって、より多くの人に読まれるようになること。その意味では、どちらに転んでも願ったりかなったりだということに気が付いた。
 とすると、そこではかりにかけられているのは、「私が翻訳したい!」という、私の自我だということになる… 原書に手を置き、私は深くため息をついた。神さまが、手放しなさいと言っておられる…
 「わかりました、手を放します。いずれにせよ、日本での邦訳出版の道が開かれたのなら、私が翻訳者として用いられなくてもかまいません。」 そう祈れた時、私の心からソワソワ、ハラハラ、ドキドキする思いが消えた。御心のままに… そのことを受け入れることができた時、私の心はとても穏やかになった。
 その10日後くらいに、対する大手出版社は出版の意向なしということで、競りはなくなり単独交渉となったと連絡が入った。私はもはや飛び上がって喜ぶでもなく、ああ、そうか、とだけ思った。私自身の情熱とか、願いとか、そういうものとは切り離して、ただ主の御心がなりますように、と祈れた。同時に、主が動かしておられることなら、必ず成就する、との確信もあった。この件に関する私の肉の願いは、一旦死んだのだ。十字架につけられたのだ。この件が主の御心なら、主の時に主のいのちをまとって改めて私の手の上に置かれるだろう…
 それからさらに約二週間。今朝、クリスマスの朝、交渉が整ったとのメール。よりによって、クリスマスの朝に… 主の御手が見える。嬉しい。でも嬉しい以上に、主を畏れる。畏怖を覚える。主の御名が讃えられますように。主だけに御栄光がありますように。

Sing, choirs of angels, sing in exultation;
O sing, all ye citizens of heaven above!
Glory to God, all glory in the highest!
O come, let us adore Him,
O come, let us adore Him,
O come, let us adore Him,
Christ the Lord.


 正式な契約は年が明けてからとのことなので、書名はそれが終わってからお知らせしますね。

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