「幻影城の時代 増刊 編集者断想集成」
大阪の「珈琲舎 書肆アラビク」さんにお世話になり、入手しました。
島崎博氏の来日記念として出版された同人誌です。内容は「幻影城」の編集後記を再録したもの。編集者としての誌面紹介が中心なのはもちろんですが、会社運営、雑誌の出版の苦労などがチラホラと書かれているのも興味深いところです。当時の読者からの反響の大きさも伺えます。
なお、同書は「書肆アラビク」さんにて扱っています。販売価格は1,000円です。
http://arabiq.jugem.jp/?eid=207
乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿1』
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/09/13
- メディア: ハードカバー
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ラストのネタは、「おまけ」かな。
ギルバート・アデア『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』
ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)
- 作者: ギルバート・アデア,勝呂忠,松本依子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/01/11
- メディア: 新書
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しかし、この種のネタが決して主流ではないと思われる現代英ミステリ界で発表されたのは凄いと思う。個人的には楽しかった。
トム・ロブ・スミス『チャイルド44』
- 作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
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- 作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
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様々な要素が組み合わさっているが、最初から最後まで一気に読める。主人公のレオや妻ライーサはもちろんだが、どんな端役までもそれぞれドラマを描ききっている点も素晴らしい。そして「ソ連での連続殺人」という特異性。真犯人は中盤で明かされるが、それでも最後には驚きが待ち受けている。動機も異様だ。
この事件の異常性は、以下の文章に集約されている。
われわれの法のシステムはむしろこの殺人鬼が好きなだけ殺すのを手伝ってる。だから、こいつはまたやるでしょう、何度も何度も。その間、われわれは見当はずれの人間を逮捕しつづけるんです。無実の人々を。われわれの嫌いな人々を。社会的に受け容れられない人々を。殺人鬼がそのそばで次々と殺しつづけてるというのに。
(下巻62ページ)