2017年の正月は著作権フリーになる大下宇陀児作品を読もう!

間もなく2016年も終わり。2017年がやってきます。
お正月といえば、(1年前にも書きましたが)青空文庫ですね。
青空文庫 Aozora Bunko

そう、著者の没後50年が経過した作品は著作権フリーになり、青空文庫でも公開される対象になります。
あのTPPが始まれば、50年が70年に延長されてフリーになる期間が延びてしまう、という危惧がありましたが、今のところまだ心配することはなさそうなので、来年は大丈夫ですね。
2016年には、江戸川乱歩谷崎潤一郎中勘助などの超大物作家が著作権フリーになって話題になりました。特に江戸川乱歩青空文庫だけでなく、各出版社から様々な文庫が出て売場がにぎわいました。人気作家がセレクトした作品集の文春文庫、明智小五郎事件簿としてまとめた集英社文庫など、切り口も面白かったと思います。

2016年に較べると2017年は、乱歩・谷崎級のビッグネームがいなくてやや寂しい感じがしますが、そんな中でも亀井勝一郎鈴木大拙山中峯太郎などが著作権フリーになります。そしてミステリマニア的にはやはり、大下宇陀児が重要ですね。
正直、大下宇陀児は最近では忘れ去られている感じがしますが、東京創元社の「日本探偵小説全集」にも収録されている(角田喜久雄との連名での一巻ではありますが)ほど、重要な作家の一人です。著作権フリーになるのを機に、再評価されねことを期待したいです。

青空文庫の作業中一覧によると、2017年元日に公開される作品は「擬似新年」のようです。楽しみですね。
作業中 作家別作品一覧:大下 宇陀児