軽くネタバレあり

映画『ポニョ』を見るまでは見ないようにしていた『プロフェッショナル 仕事の流儀 宮崎駿スペシャル』を見た。
昨日は特に意識せず見ていた場面が、作成風景を通してみると実はものすごく練りこまれていることに気付く。たぶん見逃した一瞬の背景の鳥も、監督が「これだと飛んでいない」と修正を命じて飛んでいるんだなあ。他にはポニョがぎゅーっとやる場面では監督自らぎゅーっと感を出そうと絵を修正していた。その修正の様子を見ていると、確かに修正を加えたほうが動きとぎゅーっと感が出ていた。その場面は作品内ではわりと長く見せていたから印象に残っていたが、そこにもきちんとしたプロの仕事が入っていたんだと感心した。
ストーリーについても監督のプロの仕事があった。「誰かにものをあげられるところに子供の成長がある」みたいなことを言って構成を練っていたが、そのセリフを聞いてそうだなあと思った。作品内ではその場面が割と切り取られていたかのようにあったのでよく覚えている。そこにそういう考えがあったのか。
『ポニョ』完成までとは別に宮崎駿のこれまでについても取り上げていた。自身の母親と、ジブリ作品の母親との関係が語られていた。その話を聞いてからそれぞれの作品を考えると、今まで見ていても見えてこなかった監督の思いが伝わってくる。
う〜ん、プロだ。