ラムの大通り


そして、アンリコ作品が続くが、この作品も最初はテレビだったと思うのだが、その後レンタルで借りて見たりして、最近はDVDも出ているが、中古のしかも高騰して手が出ない。舞台は1920年代に「ラムの大通り」と呼ばれていたカリブ海禁酒法がしかれていたそのラムを運ぶ船長(リノ・ヴァンチュラ)と、映画女優(ブリジッド・バルドー)のお話。まあ、作り話のおとぎ話のような内容だが、その冒険性は「冒険者たち」をもしのぐような展開だ。暗闇で銃を撃つ中を逃げる命がけの賭けをするシーンやラムの早飲みの勝負やら活劇の要素もあり、滅茶苦茶明るくてしかも哀愁を感じさせる演出は、さすがアンリコ監督、そしてフランソワ・ド・ルーベの音楽がいっそう盛り上げる。ブリジッド・バルドーも自由気ままで、ちょっと足りないかな?と思わすようなでも純粋な心を持ったグラマーな女優を見事に演じていて、歌も披露している。A
1971年 ロベール・アンリコ監督