ヒホウカンって何

秘宝館 (アスペクトライトボックス・シリーズ)朝からけっこうな土砂降りの雨になった。昨日の予報からそれがわかっていたから、一日巣籠もりすることにする。仕事の段取りも食事の買い物も昨日のうちにすませておいた。
いささか旧聞に属することであるが、中国で性をテーマにした娯楽遊園を作ったところ、当局から即刻撤去の命令が下ったというニュースが流れた*1。さもありなんと納得する一方で、日本各地に点在するあのヒホウカンはどうなんだと思ってみたりした。
押しも押されもしない天下の木村伊兵衛写真賞作家である都築響一は、代表作『珍日本紀行』(ちくま文庫)をはじめとして、日本全国津々浦々から「何か変」と感じるものをカメラで絡め取って、愉快な写真集を陸続と刊行している。近作の『着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS』(青幻舎)も、有名ブランドに身も心も捧げた結果、とんでもないことになってしまったファッションフリークを被写体にし、おもしろうてやがて哀しき怪作となっていた。
最近の都築はラブホテルや秘宝館を好んで撮り歩いているらしい。写真集も出している。確かにこれらの場所にはいわくいいがたい独自の日本文化が育っているとおぼしい。しかし、なかなか簡単に見に行けるようなものではない。そうした声*2に応えたのか、都築やこの方面に造詣の深い面々が『I love 秘宝館』(八画出版)という聖地ならぬ性地のガイドブックを刊行した。そしてつい買ってしまいました。あ。
ぱらぱらと見てみたら、すごい場所なんですね、秘宝館。廃園になった中国のテーマパークなんて子供だましじゃないの?