『トランプ氏は必ずしも良き経済学徒とはいえまい』

『トランプ氏は必ずしも良き経済学徒とはいえまい』<2017年6月8日(木)>
 ハーバード大学のマンキュー教授の『入門経済学』に、経済学を修めた19人の著名人の中にトランプ氏があることを「春秋」(170608)は伝える。そして、トランプ氏は「負の外部性」という概念を理解してないから、「必ずしも良き経済学徒とはいえまい。温暖化対策で『義務を果たす』と述べた中国の李克強首相は経済学博士。改訂版の教科書はトランプ氏に代わり彼を起用するのか。『ロシアゲート』疑惑を巡る捜査など大統領の地位に伴うストレスと、不動産王時代の生活のメリットを比較し、トランプ氏の今後の身の振り方を経済原理で説明するのか。次版が楽しみだ」と述べる。
 (JN) 金儲けには経済学のすべてを理解する必要はない。現場での勘を必要とする。トランプ氏はまさに、それであろう。短期的な動きで利益を得るその能力が、当人や側近にあるのだろう。それに対して、例えば、ケインズは株で財産を築いたであろうか。否、近代経済学の重鎮が金儲けをしたとの自慢話を聞かない。そういえば、マル経エンゲルスは金持ちであったか。資本論のお陰か、否、親のお陰であった。とにかく、トランプ氏はマンキュー先生の教科書から消えるだけでなく、政治舞台からも消えるべきであろう。