夜のお供に

ナイト・ライツ
ナイト・ライツ
私の持ってるCDの帯によりますと

映画『真夏の夜のジャズ』での真っ赤なブレザー姿が忘れられないバリトン・サックスの巨匠マリガンが、「夜の静けさの表現」に挑戦した記念碑的作品。

だそうで。
ちょっとちょっと!オシャレな香りがするじゃないですか!これは当サイトとして採り上げないわけにはいかないでしょう。ショパンの曲とか採り上げちゃってるあたり、マリガンさんいわゆるひとつの確信犯*1です。女子っこが「へぇ〜、ジャズってクラシックの曲もやるんだぁ」みたいに食いついてくれたらもう半分落としたようなもんじゃないですか。違いますか?違わないですね。このアルバムでマリガンさん、何人かゲットしたに違いないですね。うらやましい!


Amazonのレビューに書いてあったんですが、そのショパンの「プレリュード・イン・Eマイナー」って曲は数年前にCMで使われたことがあるらしいですね。ここ、ポイントですな。つまりどっかで聞いたことがあるってこと。このアルバムでは他に映画「黒いオルフェ」の主題歌「カーニヴァルの朝」も採り上げてます。曲名でピンとこない人もこの曲は間違いなく知ってるはずです。間違いなくとか言い切っちゃっていいのかと言うかもしれませんが、じゃあ言いましょう。命賭けて間違いないです。もし、あなたの落とそうとそしてる女子っこがこの曲を知らなかったら、私死にます。


はい、そういうわけでね、いい加減あなたたちも私の言うことを信用してくれたことと思いますが、まあとにかくあなたのかわいいけど気紛れな女子っこの興味を繋ぎとめるには、やっぱ知ってる曲が入ってるってのは重要でね、「この曲知ってるぅ!」みたいな感じで食いついてくればもう半分落としたようなもんじゃないですか。さっきの半分と合わせてまるまる落としちゃったようなもんじゃないですか。マリガンさんに負けずにあなたもこのアルバムで女子っこをいっぱい落としちゃってください!

*1:あ、性格には故意犯っていうんでした。えへへへへ。

真夜中のジャズ〜やらしい!そのシチュエーションがやらしい!このド変態屋野郎!〜

ラウンド・アバウト・ミッドナイト+4
ラウンド・アバウト・ミッドナイト+4

ブログ解説以来、最初の生地を書いてから放置してしまいました。みなさん、申し上げるまでもないとは思いますがモテたいというからにはマメさは必要ですよ。僕を反面教師とし、僕の屍を乗り越えてみなさんはがんばってください。


さて、今日は御大マイルス・デイビスさんにご登場いただきましょう。ジャズの帝王とか言われてますから一般人でも知ってる人は多いんじゃないでしょうか?ここはやはりウンチクの一つでも覚えておいていただきたいとこですが、ちょっとこの人のは多すぎるので厳選して一つ。


マイルスさんは若かりし頃より伊達男であることを誇りにしてきたのですが、晩年、病気してから帝王の名にふさわしい禿げ上がりっぷりを見せ、実は結構気にしてたらしいです。以上!


あ、もちろんそれはこのジャケの比ではありませんから。さてではアルバムの解説に参りましょう。この人には名盤って多いんでどれにしようか迷ったんですがタイトルチューンが超有名なこれにしました。オリジナルはセロニアス・モンクさんというド変態さんですが、ギルエバンスさんという人がアレンジを考えたらしいこのバージョンもやはり決定版というにふさわしい。マイルスさんのアルバムの中でもオシャレ度高いと思います。


ちなみにこの曲に歌詞をつけた時、"アバウト"を省いてつけたので『ラウンド・ミッドナイト』という曲名でも知られています。実は日本でも越路吹雪さんが「真夜中に〜♪」って歌ってたらしいです。僕は世代的に越路吹雪さんってあまり知らないものですからずっと朝丘雪路さんのことだと思ってました。越路吹雪朝丘雪路、名前が似てるかは微妙なところですが同じ宝塚出身だし似てるってことでいいと思います。


ちなみにテナーサックスのジョン・コルトレーンって人が参加してますけど、この人も超有名人です。ちょっと神懸ったっつーか電波な人ですがそのうち紹介すると思うので名前ぐらい覚えといてもいいでしょうね。ちょっと神懸ったっつーか電波な人ですが超有名人ですんで。ちょっと神懸ったっつーか電波な人ですがオシャレなの紹介しますんで。ちょっと神懸ったっつーか電波な人ですがこのアルバムではまあ…そんな大したことないかしら?アハ

まずビル・エバンスは押さえとかないとね

ワルツ・フォー・デビー
ワルツ・フォー・デビー

さてさて今日からモテるJAZZということでおしゃれなジャズを紹介していこうと思うんですが、まずはビル・エバンスの"ワルツ・フォー・デビー"。コテコテだけどやっぱりこれは押さえておかないとね。


日本人はピアノトリオ(普通はピアノ、ベース、ドラムですな。ちょっと古いタイプではドラムの代わりにギター。これはナット・キング・コールとかが代表的でしょうか)が好きと言われてますが、そのピアノトリオに革新をもたらしたこの人。それまでのピアノトリオというとピアノが主役でベース・ドラムはその下を支えるあくまで脇役でしかなかったものを、全部の楽器を対等に捉え、インタープレイ(相互の演奏に反応するようなプレイといえばいいでしょうか)をグッとクローズアップしたわけです。


そしてこの"ワルツ・フォー・デビー"はその彼の組んだピアノトリオの中でももっとも有名なスコット・ラファロポール・モチアンとのトリオでの作品。特にスコット・ラファロはその革新的なプレイで重要なベーシストなんだけど、この後交通事故で死んでしまいます。いわゆる夭逝の天才ですな。


主役のビル・エバンスももちろんジャズ史上に重要なピアニストでそれまでは単音で弾きまくるスタイルが主流であったところ和声にも非常に気を使った知的というかリリカルなプレイをする人です。熱さも持ち合わせてますけどネ。


こう解説してるとなんか難しげな感じがするかもしれないけれど、そんなこと何も考えずとも普通に素人が聴いても普通に良いってのがすごいところ。このアルバムはライブ盤なんだけどお客さんのざわめきなんかも入っていかにもライブ盤って感じでその雰囲気だけで『イェイ!』とでもおじさんジャズファンなら言っちゃうでしょうね。そういうジャズ文化に慣れてない女性の前では引かれちゃうかもしれないので気をつけましょうね。