真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

やっぱインデックスだけ買って放置安定か……

ライフネット生命 副社長のブログ: なぜ株式投資はもうからないのか

月曜日の夜はRTCカンファレンスにスピーカーとして参加する。今回は保田君の新著、『なぜ株式投資はもうからないか』の出版記念イベントも兼ねているとのことなので、予習として彼の問題意識を知っておくべく、同書を手に取った。

イベントの1週間後になってから「この人を見てみたいなぁ」と思う愚 orz

それはともかく。

上の本、読んでみたは読んでみたんだけど、どう見ても「素人は投資なんかやるなよーやるなよー」と言っているようにしか見えないんだよな。上記のエントリに書かれているので詳しくは省くとして、要するに「注意した方が良いよ」というメッセージがかなり過剰な故に「お前ら、投資なんかやるな」という風に読めてしまう。

『臆病者のための株入門』の方が、投資の部外者としては「やってみようかな」と勇気付けられる。まぁその場合も、インデックス投資にしか興味を示せなくなってそうだが。

投資関連に少し興味があって、表面的な理屈を少しばかり調べるだけ調べたりしてるんだが(「調べる」の内に値しない、という意見もアリ)、どうにも「そろそろ試して良いかな」と思うほどソッチノギョウカイが理解できない。致命的にも、口座の作り方すら知らないし調べる気も起きない。マネックスってライブドア騒ぎのときにひどいことした会社だよね、くらい。で、マネックスってなに?

ちなみに読んだ本は以下。私をm9するときの参考にどうぞ

この偏り様ではどう見てもテクニカル投資な人にはなりそうにない。ある意味では幸せなことよ。

上記の本で表面的な話は拾えても、肝心の「財務諸表」とやらも読めないのでは何も出来ない。フローと聞いたら(キャッシュフローでもフロー解析でもなく)まずDDRを思い浮かべる、それが私。

財務諸表、というか会計関連のことについては目下勉強中。しかし挫折気味。

プログラミングの勉強の方が緊急を要するんだい……

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ああそうだ。このエントリは『なぜ株式投資は〜』をオススメするために書いたはずなのに何か良く分からない状態になっとる……。というわけで補足。

『なぜ株式投資は〜』は「表面的な理屈はいいんだが、実際はどうなのよ。機関投資家(プロ)に一般投資家(アマ)は勝てるのかい?今から勉強したらどう?」という疑問に率直に答えてくれる本。

この本の結論から言うと「株式投資の現状を見る限り、正面から戦ったら一般投資家が機関投資家に勝つなんて無理」となる。

ただし、「そりゃプロにアマが勝てるわけないじゃん」というしごく常識的かつどうでも良いコメントに留まらないのが流石保田氏、というところなんじゃないかと。

「プロがアマに勝てない理由」を、現実の色々な非対称な状況から延々グチグチと語る点に、この本の最大の特長がある。情報の格差の大きさをこれでもかと言うほど書き立てて逃げ道を全部ふさがれた上で「ね、無理でしょう?」と言いくるめられる感じ。

最後の章あたりで一般投資家でも勝てる状況について述べられているのだが、ぶっちゃけ「希望」のレベルに留まる。やはり本質は「ね、無理でしょう?」というところにあるんじゃないかと。「投資ブーム」(そうなんですか?)に対する警鐘としては十分じゃないか。

この問題に対する典型的な反論(= 個人投資家でも勝てる理由)は、最初のエントリに書いてある通り。

一つは、プロ投資家と違って、短期的に利回りを上げるプレッシャー(毎期のボーナス査定に影響する)から自由であること。2年でも3年でも、本当に信じているなら中期的にもつことが許されるのも、まさに自分の金=自己勘定だから。そういった投資をやっていくべき。

このステートメント、コノギョーカイでは常識らしくって、他のブログでも以下のように書かれている。

彼ら(もわ注: 機関投資家)の弱点とは、「資金運用に期限がある」という点です。
何しろ「他人の資金」を運用しているわけですから、運用実績の評価は、一ヶ月とか、四半期とか、半期とか、長くても1年とか、そういう比較的短い期間で、彼らの「腕」が評価されます。
...
彼らの以上のような「弱み」を理解すれば、彼らの弱みは一方で私達個人投資家にとって有利になります。
何しろ、私達個人投資家の資産運用に、彼らのような「短期の期限」はないのですから。
ただし、条件として・・・
...
板倉雄一郎事務所: アーカイブ

結局「機関投資家に一般投資家が勝てるのか?」という問いに対する表面的な答えは、常にパターンに過ぎない。「正面からは勝てない。だが長期的な視野を捉えればいけるかも」というパターンだ。そして長期的な視野とやらに適合する一つの方法として、最終的には「インデックスに投資する」という話に落ち着く。

こう書くと「パターンならこの本も買う必要ないじゃん」という話になってしまいそうだ。ただ、パターンの一部を「リアルな視点から」記述したという意味で、『なぜ株式投資は〜』は一読に値すると思う。「やーっぱりそうなのね!無理なのね!」と納得する材料になるんじゃないかと。

……本当に勧めてんだか良く分からなくなってきたところで、寝る

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#もう一回注意。私は投資の人ではありません。