セールスのABC

くつをかいました。エアエピックというナイキの、復刻っぽい奴なのだが、色が街でカブるといやなのでこの色は一番売れていますかと質問した答えの延長で、店員が「これは、いいっすよ。ぶっちゃけ、靴好きにしか評価されないんすけどね」とこぼした。

セールストークなのだろうか、けっこう悪い気はしなかったりしたので、「ああ、俺のセンス、出ちゃいました?」的なニュアンスで返すと、ちょっとむっとされた。あ、ごめん違った? お前みたいなんに履いてほしくないってこと? 気ぃ遣うわーもう。

そういえば先日、下北沢駅前に設置されたテプコひかりの売り込みブースで説明を受け(ただけ受けて、結局はプレステ割引のあるアキバのソフマップで契約し)たのだが、その時、流れの中で「ね、光BBと言えばテプコですよね?」と問われて戸惑った。え、え、ヨイショ口調で訊いてきてるけど、俺にヨイショを強要してるわけだよね、これ今?? と。

こういう、コンビニ以上の買い物に関してはもう、彼らの意向にあまねく従うよ。なるべくお前らのしたいようにしてやりてーと思ってるよ。だからその品物を売ってください。

『復讐者に憐れみを』

面白かった! 面白すぎてメイキングやインタビューまで全部見ていたら、『スーパーサイズ・ミー』を見る時間がなくなった。そのまま返した。見る時間があっても、これをもう一度見返してたかもしれない。

ちなみにメイキングはとっても、つまらなかった。ペ・ドゥナの「入り具合」と、若手役者がベテランのことを「○○先輩」と呼ぶこと、あと監督が以外とクールに作っていたことが分かったのでよかった。

監督はこれを「リアリズム映画」だと語っていたが、まったくその通りだと思った。全くその通りだと思ったので、もしかすると批判のある表現なのかもしれないと気づくのに時間がかかった。

今まで日本に入ってくるものをチラ見して、毛嫌いもあって0点という印象を持ち続けてきた韓国の映画界でこれを作ることがどんだけズレたことかというのは想像に難くない。『JSA』が当たったから実現したのだろうか。で、韓流の原産国にありながら、『オールドボーイ』でカンヌ受賞までズレ込んでいくわけだからすごい。審査委員長がタランティーノだったからってのもあるかもしれないけど、だとしたら運をつかむまでズレ込んだということになる。こんなズレ方を今、日本でできている人はいるだろうか。

『萌えよ剣TV』6話

吊り橋効果の回に続いて、虫歯を恋と勘違いの回。ちょっとベタすぎない? まあ沖田さん主役だったからいいや。たぶんこれゲームが最初で、OVAで、今TVなんだと思うけど、ゲームが680円とかで売っている。500円の店もある。そんなつまんないんだろうか。

『スローダンス』

スローだと聞いていたので驚いた、ラストの展開。深津絵里妻夫木聡に告白するんだけど、ちょっとクイックすぎない?

今日のヒロスエは、収録日の問題か、元の、自信のない演技に戻っていた。見ていられない。何か原因があるはずだ。あれは実は傀儡で、心臓を誰かえらい人に握られているとか。

そのぶん、エビちゃんと西野くんに慣れてきた。彼氏彼女は、もしかしたら役者として成長しているのかもしれない。その事実には、目を覆いたくなる。

小泉孝太郎とメガネの彼女、あれ、最終回で結婚式シーンか、妊娠発覚&指輪とかがワンカット挿入されるパターンだよね。

小泉つながりでいうと、今回歩美ちゃんとふかっちゃん、2つの告白を受けてこの、今日バーベキューしてたグループは、一旦解散するんじゃないかと踏んでいる。マジで。

『ガン×ソード』6話「ハートに火を付けて」

冒頭がパルプフィクションの丸カバーで、見ていて爽快だった。冒頭というか設定というか。どんだけ肩の力抜いてるんすか、倉田先生。普通タランティーノをあんな爽快にカバーできない。お見事。

萌えビジネス「手づかみレストラン」

  なぜ、手づかみ??

ウェイトレスたちが「食器恐怖症」なんです、皿以外。先端恐怖症の延長だと思っていただけると良いでしょう。

店頭には

「お客様へ…(ぐすん、的なイラスト)。当店のウェイトレスたちは箸、ナイフ、フォークなどの食器が苦手です(皿は、ナントカぉーけーデス…)。そのため、お客様には『手づかみ』でお食事いただくシステムとなっております。ご了承の上、ご入店くださいね。おねがいしマス(ぺこり、というかわいいイラスト)」

と看板が掲げられ「いらっしゃいませどうぞぉ。はい、3名様、お客様、当店のシステムはご確認いただけましたかぁ? はい、当店ではかくかくしかじか……」と丁寧に説明します。

その後、席に着いたお客様の手を、ウェイトレスが消毒用おしぼりで丁寧に拭きます。これで衛生面と満足度、一挙両得と言うことになります。もちろん、薄手のビニール手袋もご用意しております。

  なぜ、そんなシステムを?

追求しているのはサービスの、リアリティです。

メイドカフェなどで多くのユーザーが感じているのは「なぜ、このキレイなメイドさんたちは、俺みたいな奴にこんな甲斐々々しいサービスを提供してくれるのだろうか、たかがコーヒー一杯で。もしかして、介護の精神? 基本、バカにしてる?? どいつもこいつもこのやろーおれをばかにしやがって、何ちゃんねるに誹謗をかいてやろうか、何ちゃんねるにしてやろうか、あ?」という鬱屈です。

その点、当レストランでは店の都合で「手づかみ」というハンデを請け負うことにより、ウェイトレスたちの誠心誠意を尽くしたサービスも「ああ、俺、今手づかみでモノ食わされてるわけだから、まあ、このくらいしてもらって当然だよな」と、安心してサービスを受け入れていただけるわけです。「ギブアンド・テイク」システムにより、サービスにリアリティを持たせるわけです。

  気になるメニューは?

手づかみだからと言って、サンドイッチ、おにぎり、からあげ……そんなものでは意味がありません。当レストランは、

  • オムライス
  • たこやき
  • えびグラタン
  • 担々麺
  • たらこパスタ
  • カレー(ライス!)

など、一般のレストラン同様のメニューを取りそろえております。もちろんサンドイッチやからあげクンなどのライトなものもございますが、お客様は自ら楽しんで、カレーなどのヘビーなものをご注文いただけると確信しています。

  そのココロは?

独自のシステム「手づかみマイレージ」があるんです!

たとえばサンドイッチは0p。からあげクンは1p。たこやきは3pで、最もヘビーなカレーや担々麺なら6pといった風に、ポイントを設定しておきます。そのポイント数に応じた時間、ウェイトレスたちが汚れた手をおしぼりで丁寧に拭いてくれるのです。これを「あと始末」と呼びます。お客様にとって至福の時間となること請け合いです。

  その他のオリジナリティは?

  • 退店時には握手と「飴(当たり付き)つかみ取りゲーム」で、最後の最後まで満足してお帰りいただけます。
  • ウェイトレスたちの衣装はスタンダードなのメイド服の他、(手づかみだけに)原始人風、インドのサリー風、変わったところではサルの着ぐるみなど、趣向を凝らしております。
  • 別料金で、ネイルケア、手マッサージのサービスもございます。

  あえて店の難点を挙げるとすれば?

え〜(困)それは、あれでしょうね。ウェイトレスたちはなにぶん先端恐怖症気味ですので、領収書を書く、ペンがないということでしょうかね(笑い)。

ご存じのように隆盛を極めております萌えビジネス市場は一方、来るところまで来ております。今、新しいことを始めようとするなら、ただいまご提案いたしましたような、斬新さが必要となってくるわけです。

また、個性的なシステムから、当レストランがマスコミなどで取り上げられるのは確実でありますので、話題性は保証済みです。

ぜひご出資に対しまして前向きなご検討をお願いいたします所存です。