おねがいマイメロディ

爆笑あり号泣ありのすごい話でした。裸でバイオリン弾くサンタとか、お母さんが歌ってた子守歌が、思春期の女の子が歌うラブソングだったりとか、ブラックなクスグリも満載。真骨頂!

来年の元旦9時には「うるう秒」があるらしいのだが、2日の8時に放送のマイメロはきちんと放送されるのだろうか。ジャストに始まるからねあれ。大喜利大会!? ふたご姫も似たような企画だったよね。お笑い情操教育は大事。以下の記事のようなことがあるから。

ワル

ワルの知恵本』はこの1年で70万部も売れたらしい。

この本は、2秒立ち読みすれば分かるのだが、「マジメ人間」の読者に「ワル」としての処世術を紹介するという内容で、これが主な読者であるサラリーマンとかにどういう受け入れられ方をしているかというと、時に「俺ってマジメ人間だなぁ」と、時に「俺ってワルだなぁ」と、両サイドからの《優越感》を感じて、ほろ酔い気分になるというものだ。

セカチューや『私の頭の中の消しゴム』、『いま、会いにゆきます』等を「排泄系」と呼ぶならば、『ワルの知恵本』は「排泄補助系」作品と呼べるだろう。ダイレクトリーな表現をするならば、前者を「射精」とするなら、後者は「手コキ」である。あるいは「前立腺マッサージ」。

ミクシィ『お笑いオンチ』というコミュニティがあった。敗者復活が千鳥って、さすがにビッグパワーが働いたなぁと思っていたらHPでハチミツ二郎さんが微妙な発言をしていたので(個人的にはココで絶望してもらいたくない。来年出て、優勝すればいい)東京ダイナマイトのコミュを覗いてみようと思って検索していたら出てきた。

で、見てみると、これが「ぼく&わたし、お笑いセンスいいです。今の、今のこの空虚なお笑いが《わかりません》」というもので、残念な気分になった。参加者500人とかいるんだけど、まあミクシィの全人数考えると良心的な数字と言えるのかもしれないが、『ワル〜』の発行部数を考えると、あなどれない大衆心理であることは間違いない。

彼らが欲しくて欲しくてたまらないのは、他でもない「ワル」的優越感である。優越感というのは笑いの基本コマンドであって、彼らが目くじらを立てている「他人をバカにする笑い」のエッセンスである。

萌えてはいけない」に賛同する人も、似たようなものかもしれない。

もちろん、このような大衆の心のスキマを発見したからといって、それが横行する世の中で生きていけないと絶望しても、その発見が、例えば、セカイと戦うライトノベルに託す形でそのことを指摘した本を書いて売れてお金持ちになる、とか、そういう空虚な「希望」に直結するのは間違いのないことで……

このあとに何を書いてもそのような希望を腹から消せないだろうと絶望する次第である。