デモ高齢化 2011.9.19@100万人アクション


100万は無いが5万か6万人は集まったのらしい(デモ主催者発表)。おまわりさんは500人とか言っているらしいが。
13時に千駄ヶ谷の明治公園集合、A・B・C・Dグループに分かれて14時出発のはずが16時をまわっても一向に進む気配がない。
なんでかというとその5万だか6万だかの人間の集団をおまわりさんたちが数百人ずつ、500メートル間隔があくように、黄色いテープで区切ってくれていたから。デモ隊をぶちぶちにするのになんの意味があんのかというと、スイミーたちが魚の形を成さなくなって弱まるという理論があるらしい。進めなくてまわりのおじさん達やおばさん達もだんだんイライラして「公安帰れー!!」などの威勢の良い罵声を浴びせ始める。

腕を上げてこの写真を撮っていると、全学連の女闘志だったという友達のママンに「正面から警察とっちゃだめよ!」と鋭く言われて、時代を感じる。昔、遊びに行った沖縄で、なんか流れでデモに参加した時、「上腕を肩より上に上げるのは危険行為とみなされるからやってはいけない」と注意されたなあ、と姉がしみじみ思い出したりしている。こういうぼんやりした人間がいきなり逮捕されたりするんだろうと思う。

人数多いデモだったからってのもあるだろうが、参加者見ると安保闘争や幾多の学生運動を越えてきてるベテランが圧倒的に多くて、デモ隊がようやく出発するときに元闘志がちょっと切なげに「昔は先頭きるのは必ず学生だったんだけど」と呟いているくらい、多分みな同じように感じているのだと思った。
青山通りから祝日の表参道を歩くと、いろんな表情の若い人間が見えて、わざわざショップから出てきて思わしげにずーっと見てるグッドルッキングもいるし、カルト集団を見るような目で見てるカップルも(勿論こっちの方がずっと多い)。お決まりの写メ。そんなもん撮ってどーすんだろう。

デモ行進のシュプレヒコールって同じこと何度も言ってて飽きるから、キレキレのラッパーがミディアムのコール&レスポンスで流してくれるとすっげー楽だよね、と姉と話す。年齢層が高めだったから集会の時のランキンタクシーはかなり辛そうだった。デモもあれだ、こないだのSUKIYAKIみたく、老若男女問わずうねれるよなリズムが無いと、やっぱ表参道のガードレールに座ってモデルをハントしてる美容師見習いに「あっそういやまだ原発とか被災とか!」と思い出してはもらえないのだと思う。これ場所が銀座ならじゃあ美女が歌いながらとかでリーマンを振り向かせないと。集団の運動にオーガナイザーは必要だと思う。