十五日目.

ナータンさんが名札を作って部屋のところに貼ってくれました.
ちょっとうれしいです.
大げさだけどやっとラボにいることを認めてもらえたようで.
すぐ出てくけど..


こっちの人ってみんな比較的に強い意見を持ってます.
それが如実に表れるのが食事どきで
あそこの魚はダメだといった好みの話や
豚や牛が食べられないという思想的な理由や
アルコールは飲まないだとか.
そういってすぐバラバラになってしまいます.
食事中の会話も,
ヨガの精神性が怪しいだとか
クジラを食べるなんて許せないとか
わりとそんな議論で盛り上がったりもします.


今日ちょっとしたきっかけで気になったのは
豚や牛は崇高な生き物としてあがめられるのに
魚はなんでないんだろう?という疑問.
あんまり聴かないですよね.
魚を崇めてる人.
そんなことを考えてたら一日が過ぎました(アホ).

バルセロナ旅行(4)

最終日は朝からグエル公園というところへ.
観光客であふれてましたが
地元の人たちもまったりとした時間を過ごしていました.


ばっちりカメラ目線をくれた散歩中の犬.


グエル公園名物のとかげの噴水.人が多くて横からしか撮れず.


昼からはF.C.バルセロナカンプノウスタジアムへ.
この日は試合がなかったけれど代わりに見学ツアーに参加しました.
ロナウジーニョのシャワールームとか取材のための部屋とか
いろんなものが見れて面白かったです.
観客席から眺めるスタジアムはなんだかとっても爽やかでした.
あー,いつかここで試合観てみたいなあ.

他にも世界のサッカー雑誌の写真を紹介する展示があって
面白い写真がたくさんありました.


どこかの山あいのサッカーグラウンド.
曲がった線がなんだか温かいです.


この日は日曜日で14時を過ぎると美術館などがどんどん閉まり
行く先がなくなったのでぶらぶらしました.
街の西側に位置するランブランス通りは花屋さんや絵描きや
道芸人がたくさん集まっていて面白かったです.


木になりきってる人.風に揺れる腕.


観光客にどんどん絡む大道芸人


最後は若きピカソが通ったというクワトラ・ガッツというカフェへ.
中はピカソの時代の様子を再現していてその頃の大きな絵が飾ってありました.
粋なおじさんがニコンのカメラをほめてくれました.
ここでしばし読書.

帰りの電車ではハットリさんという日本人の建築学科卒の方と一緒になりました.
日本人落ち着くなあ..
コンクリートは生き物なんだよとか
自分は彫刻と建築をやったけれどガウディー建築をみてやっとそのつながりが見えたとか
なんだか熱い話を聴かせてもらいました.
ビールを飲んで酔っ払い気づいたら寝ていました.

十四日目.

早いものでもう2週間.
この日はラボのメンバーに研究発表をしました.

発達ロポティクスをしている人のうちの
何人が実際に赤ちゃんをみたことがある?
といったところを議論のネタにして発表.
なんとか終わってほっと一安心.


夜はナータンさんのおすすめで映画館に行きました.
"Stranger than fiction"(邦題「主人公は僕だった」)
という素敵な映画を観ました.
名作悲劇小説の主人公になってしまった
面白くない人間の典型のような税取り立て人が
お菓子で世界を変えようとする女性と出会い人生が動き出すけれど
この名作悲劇は主人公の死で終わることになっていて
そのエンディングがあまりに感動的でこれ以上の終わり方は考えられなくて..
主人公を殺すことに悩むタバコ依存症の作家と
彼女を助ける黒人の太ったおばさんのアシスタントと
主人公を助ける文学研究家と
脇役もみんな良い味を出してました.