3月3日(日)雛祭りで デビューする《ミニピアノ》です〜♪

現代の一般的なピアノの鍵盤の数は アップライトピアノも グランドピアノも 88鍵です。  しかしながら 昭和40年代までは 《ミニピアノ》と呼ばれる 64〜65鍵程のピアノが作られていました。
これは 以前にもご紹介をしたことがある 【 FUKUYAMA 】と言うブランドの姉妹品です。 64鍵で 中音部〜高温部の弦の数は スタンダードなものは 1音に 3本張られていますが、こちらは 2本です。

知人から 安住の地を探して欲しいと言われて 何か所か、の候補地を考えていたのですが、昨年末に調律で伺ったお宅のピアノが、【 FUKUYAMA 】 だという事と ユニークな方々が集うお店をなさっていることから 調律を終えてから お店の方で ランチとコーヒーを楽しみながら ふと、思って 『 あのピアノと同じメーカーが作った小さなピアノが、安住の地を求めていて 丁度、そのスペースに収まるくらいのサイズなんだけれど 時間がある時に 見てみませんか?』と 提案してみました。 丁度、居合わせた方々も 『 どんな感じのピアノなの? 』と 興味津々〜!!  口で説明しても イメージ湧かないので 兎に角、見てから考えて頂くことになりました。  
結局、一目見るなり一目惚れ〜♪に近くて 一番ピアノを弾いている 中学生の N君 が、大きな手で 優しく音を出し始めると 相性ピッタリ!!  母と息子で 即決でした。
移動する前に アクションを預かって 点検修理をすることにしたのですが、 いざ移動日!と言う時に インフルエンザでダウンした私でした。 

2月は 冬眠期に入るお店でしたから 再始動する3月までには 修理を完了することをお約束しましたが、不思議なご縁で 3月3日の雛祭りが 日曜日なので 新しい家族のお披露目コンサートを お店の常連さんで 私のお客様でもあるJAZZピアニストの方に 弾いて頂くことになりました。  季節の変わり目に差し掛かりつつもありますし 置かれる場所の環境が大きく変わったので 暫くは、不安定なので 最低限の簡単な修理にとどめて 様子を見る事にして セッティングに伺いました。 


大体の作業が終わった時に N君が、帰ってきました。  アクションが見えるママの状態で 不愛想にピアノの前に座りましたが、音を出した途端に 「ニヤリ!」と彼の本能がうずき出したようでした。  発表会で ベートーベン ピアノ・ソナタの悲愴を弾くそうで 練習中都の事。 気温5℃にも満たない中を自転車で走って帰って来たばかりなので 指が動くはずもないのに ピアノの音を確かめるように ゆっくりと弾き始めました。  鍵盤を押すと動くアクションを見ながら「面白い」「面白い」と呟く姿が、私からは面白くて 『ベートーベンの時代のピアノって このピアノの音に近かったんじゃないかな?って 思うよ。 曲と音が、妙にマッチしているよね。』 そんな話をしました。
このミニピアノは アウトドアに興味を持たれた事がある方ならばご存知の 《 BE-PAL 》(小学館http://www.bepal.net/ の 月刊誌ライターでもある シェルパ斉藤さんの奥様のお店 《 チーム・シェルパhttp://www.eps4.comlink.ne.jp/~sherpa/ にあります。  八ヶ岳南麓に移住してきた人達は、随分とこの雑誌を読込んできている方々が多いです。  このピアノの前の所有者のご家族も 愛読者のお1人でした。  勿論、我が家も愛読者。 斉藤家に 調律の仕事で 初めてお邪魔した時に BE-PAL オリジナルグッズ欲しさに 何度も投稿して 非売品グッズを貰ったことをシェルパ斉藤さんに話すと『それって 随分とBE-PALマニアじゃない。』と言われました。  でも お宅に伺う前に 実は何度も子供たちが同じイベントに参加していて ご挨拶はしていたのです。  子ども達も 半分忘れているようですが、ちょっと似た面を持っていて 清泉寮に勤務していた 様々な国の人たちと共に ずっと前からの友達の様に 遊んできました。  ご縁って 不思議です。