心と脳
紅葉
生命の最後の輝き
はかなさの美
冴えた赤・黄
ほとばしるシンフォニー
** 1300メートルの山の8合目まで行くと
1000台近い車が8合目近くまで随所に停車して
(そこから登山)車の展示会の様です。登山者が推定三千人。山頂の様子が想像できる。
* こんな素晴らしい秋晴れに山が霞んで見える
けむる山々と秋晴れ??
西の高気圧の張り出しは黄砂で一杯
アレルギー体質の人は大被害だ。
少し身体の弱い人も自分の持病(弱点)の患部へ黄砂が入る。
心と脳
それぞれのニューロンが、シナプスと呼ばれる数千から一万の結合を通して他のニューロンと関係を結んでいる。この複雑なネットワークの中に、柳田国男が体験したような豊かな想像力の世界、幻覚の世界を生み出す秘密が隠されている。
一つ一つの素粒子には、心はない。一つ一つのニューロンにも、心はない。脳の小さな部分を取り出しても、そこには心がない。心を生み出すのは、脳全体にまたがって、一〇〇〇憶のニューロンが作り上げる。複雑な豊かな関係性である。つまり、心を生み出すのは、脳というシステムなのである。
近年の脳科学における最大の成果の一つと言われる、「ミラーニューロン」発見の瞬間である。
その後の調べで、これらのニューロンは、猿がある行為をする時に活動する、あるいは、同じ行為を他者がするのを見ている時に活動するということが判った。ちょうど、鏡に映したように、自分がある行為をしても、他者が同じ行為をするのを見ても活動するというので、ミラーニューロンと名付けられたのである。
つまり、自分がある行為を「する」というのは、運動に関することである。一方、相手が同じ行為をするのを「見る」というのは、視覚に関することである。その両方に対して同じように活動するミラーニューロンのようなニューロンが構成されるためには、視覚情報と運動情報が渾然一体とならなければならない。
さらには、自分自身の運動の状態をモニターする体性感覚の情報も融合される必要がある。
情報処理の「ハブ」としてのミラーニューロン
視覚と運動、自己と他者、空間知覚、ボディ・イメージ(身体感覚)―。
これらの全てに、そしておそらくその他のさまざまな機能に関わっている
であろうミラーニューロンは、まさに脳の情報処理における「ハブ」(中軸)と言ってもいい存在である。
もちろん、ミラーニューロンという単独のニューロンが、私たちの意識を支えているというわけではない。
ミラーニューロンも、運動前野から取り出してペトリ皿の上に置けば、なんの変哲もないただのニューロンである。ミラーニューロンが脳というシステムの中で特別な役割を果たしているとすれば、その特別な役割を与えているのは、ミラーニューロンを取り囲む脳の中のニューロンの関係性である。
この「関係性」こそが、私たちの心を生み出す上でも重要な役割を果たしている。