所蔵館マップ,地味に更新。


メールで海外の所蔵館が変なふうになってるよ,というご連絡をいただいたので修正。*1
あと前に書いてたキャッシュ機能も一応足した。WebcatPlusの負荷軽減には役立つかも。ちなみにキャッシュ期間は1日です。


tzhaya さんに某研修会で紹介してもらったおかげで,いくつか反応をいただきました。
id:argの岡本さんには「著者や出版社の立場から有用だろう」なんてご指摘も。確かに現在の仕様だと,利用者よりも本を出す側に役に立つかもしれませんね。
想像以上に好評でよい感じですね。バグもどんどん指摘してもらってますし;


いろいろ提案などももらったので,いくつかネタを考え中。http://unicanet.ndl.go.jpを追加したらというのは以前から考えてましたが,コメントで提案いただいた農林水産関係試験研究機関総合目録であるとか,あるいは県毎の総合目録はいくつかありますので,このへんをどうにかできるかな,というのを少し考えてます。
また岡本さんからは「リアル書店も」というご提案。少し調べてみると,現在全国展開の書店で複数店の在庫検索機能を公開してるのは紀伊國屋丸善のみらしい(地域限定の書店だとほかにも数グループありますが)。この2グループで少し実験してみるかも。
あと,書店で本を受け取れるネット書店*2として,本やタウン(日販)とe-honトーハン)がある。在庫検索ができるところはほとんどないものの,このへんは倉庫の方に在庫があれば2日ぐらいで書店で買えるらしい。もしそれぞれで在庫がある場合,ズームするとその加盟店が表示されるというふうにするのはよいかも。


本当は古書店なんかも同様の方式でできると面白いんですけどね。ただ古書はISBNなどでの検索があまり有効じゃないので,ちょっと難しいかも。同様に古典籍の総合目録等も保留。


ちなみに,統合目録の所蔵データをGoogle mapで表示するということ自体にはやはり先駆者がいました。
All OCLC products and services


Worldcatのお近く所蔵館25館を地図上に表示する,というサービスの実験を2005年にやっていたらしい。興味深い。なおテストは終了してるらしいが,現時点で実装はされていません。どうしたのでしょうね?
その他,単純に図書館を検索して地図に表示するだけのサービスならあちこちにありますね。ヨーロッパあたりでは各国にWebcatみたいな統合目録があったと思うけど,あのへんではそういう試みはあるんだろうか。


あとこれと関係があるかわからないけれど,ちょうどWorldcatで,世界規模の図書館名簿をソーシャルな方法で構築しようというプロジェクトが進んでるそうな。


WorldCat Registry
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世界中の図書館にそれぞれ自分の館の住所やらサイトのURLやらOPACの検索式やらを登録させて,名簿として検索できるばかりでなく,Worldcatなどからも利用できるようにしよう,という企画らしい。OpenURLやらISBNでの検索方法やらまで登録できるので,Worldcatから直で各館のOPACまで検索できるよー,という話ですね。
せっかくだから住所だけじゃなくて座標位置も登録させればスムーズにGoogle mapなんかと連携できると思うんだが。登録用のインターフェイスを設ければそんなに面倒でもないはず。


こうしてみると,本がどこにあるか,という情報が地図上でみられるというサービスの可能性はけっこうあるように思えてきますね。むしろこれまで開拓されてなかったのが不思議。

*1:表示させる意味があまりないので座標0,0にしておいたら,ロンドンもオックスフォードも赤道上に表示されてしまってました。

*2:つーか,書店注文が家にいながらにしてできる,と言った方が適切